鹿島槍ヶ岳に近づきたくて〜柏原新道讃歌〜
八月のやーくんのショートステイの時、日帰りで爺が岳に登りました。
とても天気の良い日で、鹿島槍の双耳峰が間近に見えました。
でも爺が岳の倍の距離。
日帰りと考えると超早朝に出て車に戻るのは日が落ちた後。。
私は走りませんし(笑)、帰宅後は家事が待っているし、
自分の衣類など登山に使った物の洗濯とかお手入れも その日のうちにするよう心掛けているので、 その余力も残して山に行くようにしているし、
私にとっては現実的ではない行程。
一泊泊まりにすれば行けるだろう。
数か月前からとっていたやーくんの9月のショートステイの日程で、
小屋の営業日を見てみると、秋のシーズンに備えた小屋泊休業日…💧
それならテント泊だ!と、準備を進めました。
一時期に比べたら、荷づくりが相当要領良くなってきて水を入れての重量が14kg!
思わず二度測ってしまいました(笑)
しかし、お湯のポットや炊きたて白おにぎり、その他。これもあれもと当日朝の怒涛の詰め込みによって15…いや16kgいっちゃったかも。。。
それだけの重みがかかると、いつもの登り方が出来ず、踏み出した脚に瞬時に重心をとる。
背筋は芯を通して踵で重さを受けるように、振り子みたいにゆ〜らゆ〜らと歩を進めました。
すると、鼻呼吸でずっと登ることができました。いつもは心拍が上がって、口を開けないと間に合わなかったのです。
それにどこも痛いところが出なかった。
ずっと歩けるわ…という不思議な感覚を覚えました。
それには柏原新道の石積みの相性の良さがあったと思います。バランスを崩すような場面がほとんどなく、快適な斜度。
所々に設置されている黄色い看板にも癒されました(笑)
手書きもあるけど、文が暖かいんですよね。人柄がにじみ出ています。世話焼きタイプじゃないかな?
きっと気が合うわー(笑)
スタートから注意喚起!
今回 全部の看板制覇を目指しました(笑)
最初の黄色看板
秋の紅葉シーズンを前に、注意喚起ものが増えてましたね。
帰りに撮ったので駅が写らず💦
扇沢駅が くっきり見えるんです!
本当にアザミ群生
どの岩のことやら見つけられず。。
これが見えたらあと少し!
楽しく登りました。
今夜は2張り お隣さんは写さなかったけど。
仮眠後、ランチをば
そのあと、念願の棒小屋乗越まで歩きました。通行止めの先になるので、小屋の方に一声かけていきました。
棒小屋沢は、喜作新道の生みの親 小林喜作が遭難死の場なので、手を合わせて来ました。
っつーか、地図と照らし合わせても、ここだーってくっきりわからなかったんですけどね(笑)
その後スケッチなどし始めたところで粒の大きい雨が落ちてきて、あわててテントに戻ったらザーッと夕立ち。
雨は止んだものの、爆風にビクビクでした。
布一枚向こうは大自然。
この方向に爺ヶ岳
この方向に剱岳
そのうちよく観察していると、音ばかりでテント場まで風が来てなかったんです。樹林に囲まれてる種池にして良かった〜
2時間おきに寝落ちのような眠りをとっているうちに朝になりました。
風はおさまる様子もなかったので、このまま下山することにしました。
ためしに吹きさらしのところまで行ってみたところ、立ってるのがやっと。進めませんでした。
9時には下山してたので、支度などして扇沢駅へ行ってみました。
この夏読了した『黒部の太陽』の写真展だったので、興味深く拝見しました。
誰もいないレストランで遅い朝ごはん、ダムカレー。
体内のエネルギーだけで下山出来たというわけです。どんだけ蓄えてんのやら(笑)
それでもまだ午前中だったので足を延ばし、地図上でしか知らなかった七倉温泉に行ってみました。
ずっと二車線で走りやすい道でした。
温泉が熱くて熱くて!
後立山は、
暮らしの中で朝に夕に眺めていても、
朝から日暮れまで山頂が見えるのなんて
なかなかなく、
そこに数ヶ月前にとる
やーくんのショートステイの日程で山に向かうわけで、
天候に恵まれるなんて 宝くじに当たるくらいの確率なわけです。
それでもいつの日か、
鹿島槍ヶ岳の双耳峰の間を歩きたいです!