スキーの専門店に行ってみました
思い返すと数年前
30年ぶりに再開したスキーを、
買いに行った時は
スーパーの閉店前割引きを狙うような買い方をしたなあ。。
量販店の シーズン終わりの最終値下げで
売れ残っている中からみつくろったという。。
その当時は、
レンタルでは割高だから自分のを待とう
くらいの気持ちだった。
試着していた時に『ちょっと大きい気もするんですけど、大丈夫なもんですか?』と聞くと、
すかさず『それなら良いインソールがありますよ!』と、ブーツそのものを点検する風もなく五千円超えのインソールを勧められて購入した。
なので こういうフィット感なんだと思っていた。
やっているうちに、思いもよらなかった
スキー教室で教えるという方向に舵をとり
基礎スキーを練習してみると
指摘を受けたことや、やろうという意図がなかなか滑りに反映されず
(ワタシって飲み込み遅い子なんだ〜 ノロマナカメww)と思っていた。
だがそれと同時に
靴の中で足が泳いでいる気がしてならなくなってきた。
バックルをガチガチに締め、
ベルクロストラップもギュウギュウに締め
厚めの靴下を履き、時には2枚履き
本来のインソールの上に更にインソールを敷くなど
思いつく限りの対策を立ててきた。
(一度専門家に見てもらいたいなぁ。インナーをいじってもらって直るなら、それに越したことはないし)
ちょうど スキーに誘ってもらったMさんが行ったという『スキープロショップ』の予約をとった。
到着してすぐ、現状の感覚を伝えて
チューンナップサービスで、
修正効くものならこのブーツを使いたい と
希望は伝えた。
お店の人は持参したブーツのインナーを取り出した。
そしてインナーを履いて、と言った。
(自宅で再現)
するとつま先に指2本の余裕!
『これは〜、、サイズが大きすぎたね』
と ひと言。
サイズ感としては、
バックルもひとつ目を締めるくらいでいいのだという。
『量販店は【売っておしまい】なところがあるんだよね』なんて店員さんのつぶやきで、売る側のヤミ事情まで知ってしまったり。
でも当時は、目立つ外装・看板、テレビのCM流すような、そういうお店しか知らなかったしな〜 これはイタイ勉強代かぁ(苦笑)
足をメジャーで測って
『試しにこれくらいだよ』と
持ってきたブーツのインナーを履かせてもらったら全く違う!インナーから足に沿う と
表現したらいいだろうか。
もう
『うわー』『うわー』としか声が出なかった。
そのインナーをブーツに戻して履いた。
『立ってごらん』と、
立ってみるとまた!安定感が全く違った!
ガシッとホールドされているけどスッと立てる。
今までの靴は足底の位置が既に高く、
バックルやベルクロでガチガチに固定しているのにもかかわらず、
立ち上がると不安定ときた。
まるでギプス
スキーの時 繰り返し指摘を受けた『スネをブーツに当てる』も、ギューギューに締めたベルクロで後部に固定されているから前に倒れなかった。
対して店のブーツを履かしてもらったとき、
店員さんは、ベルクロはペチッとひっつけただけだった。なので稼働の余裕があり、いくらでもスネがブーツに当たる!
もう少し硬いタイプ、と持ってきてくれた二足目のブーツは Mさんとお揃いになるなあ(笑)と思いつつ
当たるところもなく履き心地は良い感触。
三足目を探しに行った時私もついて行って
『将来的に二級を受けたいと思ってるんです』と明かしたところ
『それなら硬さは上げた方がいい』と
持ってきたブーツはラングだった。
ラングといえば、アルベルト・トンバだ!
30年前、トンバに憧れ私もラングを履いていた。
足入れには硬くてとにかく苦労した覚えがあるが、滑走中には文句はなかった。
今でも値段は覚えていて、バブル時代だったのも、浮かれた勢いもあったし(笑)もうあんなクオリティで あんな値段の買い物は出来ないと思っていた。
今どきのブーツは広く口も開き、硬くても足入れはし易いように出来ていた。
加えて店員さんが『行く時は助手席の下に置いて温めておくの』と足入れのアドバイスをくれ、実際に温めてくれたものを再び履いたら 当たるところもなくスッと入った。
これは出会ったのだわ。
こういう時の頭の回転はすごい(笑)
40%引きだもの、この価格帯なら私の一存で買えるわ。。
そうだ!
年末の家族での会食時の、ねぎらいの金一封、まだそのままだ。それ使おう
ということで
翌日
寒波と大雪の中
雪道の恐怖よりワクワクの方が勝り
スキー場へGO
(帰りの奈川渡ダム 荒ぶる冬将軍)
うわー別人の滑り!
足裏感覚が、雪面の状態が伝わってくるわー
スネも当たる!
心もちエッジが雪面を捉えてる感触もあるー
良いねえ良いねえ
リフトで眺めていると、
私より年上のスキーヤーがいる。
彼らはキャリアは長いから板は揃っているしスピードも速い。だけど上半身が伴ってなかったり、突っ立ったまま(内向傾)といった自己流スタイル。
私の滑りもあんな感じなんだろうな(笑)
私も趣味の範囲で滑るのなら、あの靴のままでも滑っていた。
人に教えるとか
基礎スキーの二級を目指すとか、
一段厳しい方向を見据えた時に見えてきた世界。
そんな時に、道具を再点検する気持ちになったことは 必然だったんだと思う。道具に頼り過ぎるのもどうかと思って30年ぶりに買おうとした時は、安くあげようとしたのだ。
けれど、これだけの使用前使用後の 違いがわかるオンナになったのだもの、やっぱり必然だったのだわ。手つかずのお金も思い出したし(笑)
そして、滑りの楽しさは格段に上がった♬
以前は食事や休憩で中断したらもう飽きてきたけど、試したいスタンス・気になる点がいくらでも出てきて集中力が落ちない。
スキーってシンプルな動作だから
奥深い。
無駄を削ぎ落とした美しさを目指したい。