Egaku no blog

絵を描く事と、山に登る事と、作業所に通うハンディのある長男と、夫と、東京に居る二男と…

奥深きブッシュクラフト 〜焚火編〜

桜咲き誇る某日、ブッシュクラフト第三回焚火編に参加しました。

世はまさに感染症との戦いで右往左往、自主的自粛から いよいよ次の段階か…という頃。

屋外活動で三密もなく、自分の体調も良好という判断で参加しました。

 

『ブッシュクラフト』は、いわばいかに道具を持たず自然への畏敬の念を持って自然と同化していくか…そこには思想がある!と、講座を重ねるほどに感じます。

フィールドは同じでも、

煮炊きはガスバーナーで微調整が効き、イスもテーブルもあり、シャワーも。グランピングなどはベッドまである、、

不便なく 場所だけ外。。の、

昨今のアウトドアブームとは一線を画すものであります。

 

さて今回は焚き火とのこと、けれど会場は 木々に囲まれた、すぐ隣に獣よけのフェンスでそこから先は森林というシチュエーションです。

(ここで火を着けて大丈夫なのかな?)というのが、

わたしの第一印象でした。

それに水道もないようです。水はというと、すえっち先生が持参した10リットル程度のタンクのみです。消火はどうするんだろう。。

そういえば、持ち物の指定も特になかったが 火を扱うとなると手ぶくろも要るんじゃないのか…

今まで自分が火を扱った時の経験から、色々と気になることが出てきます。

 

いよいよすえっち先生のレクチャーが始まります。

 

すぐそばにスギ林があり、みんなでたき木拾いに行きました。

 

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杉の穂がよく燃えるというのは、わたしでも知っていました。

着火に穂、

次に鉛筆芯の細さの枝、

次が鉛筆大の枝、

最後が小指の太さの枝です。

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まずは、すえっち先生が説明しながら実演します。

四種類に分類します。

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その説明の中で一番目に響いた言葉が、火を『育てる』という表現でした。

 

今までの経験を思い返すと、バーベキューコンロとか金属などで火の範囲を あらかじめ枠を決めていましたけど、

火床が手のひら大だというのだけれど そんな小さな範囲で、

着火後 火を育てていくということが可能なのでしょうか?

そんな疑問を抱きつつ見守ります。

 

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手のひら大に穴を掘ります。

先を平たく削った『ディギングスティック』で

掘っていきます。

 

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☝️石か 太めの枝で、底に布団を作ります。

掘った土で壁を作ります。

 

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穂、

芯、

鉛筆、

小指大の順に組んでいきます。

今回は『さしかけ』という組み方での実技です。

 

いよいよ着火。今回は『マッチ一本で』との お題。

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おお!着いた♡

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燃えた!

パチパチ*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

 

次は消火の実演です。

水も使わないとか。どうやって片付けるんだろう。。

 

まずは灰になるまで燃やし、燃え残りの木や炭を作らないとのことでした。

 

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(そのまま埋めるのか)と思いきや、

遺跡でも炭は出土品となるように、そのままでは自然には返らないとのこと。

すえっち先生はディギングスティックの太い方で、コンコンと灰を叩いて砕き始めました。

そうすると熱も下がってくるとの事。

 

塊がなくなった頃、その灰を触れて温度を確かめています。

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そのうち両手で灰を揉んでほぐしています。

手は真っ黒。(水道もないのに真っ黒のままで過ごすのかな💦)👈わたしの心の声

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すえっち先生は、灰を両方の手ですくい取り、

 

新緑の草原に向かって歩いていき、

 

フワッと

 

撒いたのです。。

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それはさながら

 

生まれた火の赤ちゃんを 順々の大きさの木で育て、

 

そして与えた糧を燃やし尽くして消えた火の命を

 

弔うかのように。

 

慈しむように。

 

ああ、わたしは密かに感動しました。。 その丁寧な撒きひろげ方。

『自然に還す』

まさにその言葉 そのものの行為でした。

 

もしわたしが死んだら、こうやって自然に返してもらいたく思います。

立派な墓標など要らないので、わたしの方が年上だしすえっち先生お願いします

そんなことにまで想いを馳せてしまいました。

 

さて、すえっち先生の両手は真っ黒。

だけどタンクのチョロチョロの少量の水で 綺麗になってしまったのです!

このことにも驚きと感動でした。

 

受講生の実技が済んだところで時間もちょうどよく、その後はそれぞれの調理をして昼食になりました。

仕立て方もそれぞれ。

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わたしの飯ごう炊さんは、

持参した棚が高すぎて、すえっち先生の豊かな経験からのアドバイスで形を変更、

なんとか美味しく炊けました。

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ちょっと火力不足な感はあったものの燃えている木に乗せてしまうことで解消。 加えて前夜といで給水のち水切りしておいたから芯も残らず炊けたので、

ここでも講座当初の教訓

『準備八割』

そのことの大事さを感じました。

 

食後は野草のレクチャーをいただき、及び腰だったわたしをしてカンゾウフキノトウをいただいて帰途につきました。

その夜の夕食は、春の薫豊かな献立になりました。

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カンゾウの酢みそ和え 生揚げのフキ味噌田楽 ポークソテーフキ味噌ソース お昼の炊き込みご飯の残り)

 

とても学びの多い充実した1日でした!