火を見る
夏ごろから何処か火を焚けるところはないかと
なんとなく探していたところがありました。
『炎を見たい』と 心が言っていたのです。
なかなか中道を保てず
やけに元気いっぱいではしゃいだり
(私に言わせれば、いつも明るい人は要注意です)
逆に怒りっぽかったり
家族に当たってはいけないと思って不自然に寡黙でいたり…
SNSが気になって気になって(依存状態)四六時中開ける…
心中荒れた数ヶ月を送っていました。
ただ、荒れながらもなんとか打開したいとも思っていた気持ちはあり、自宅で始めたことが写経です。
書き順もめちゃくちゃで、書道も学校の授業以来だし、心得のある人から見たら邪道そのものです。💦
だけど、在宅で居て唯一の集中した時間、
背負ったものをひと時忘れられる時間です。
そういえばわたしにとっての登山も、
わたしに集中出来る時間だからハマったところもあります。ただ、コロナがあったり、やーくんとの兼ね合いがあり、行きたいと思った時に行けないという現実もあります。
登山、
写経、
そして炎。
心を鎮める儀式だと気づきました。
そうしたところがタイムリーに
すえなみブッシュクラフトスクール『大人が森で過ごして良い火』
(日ではないのか?火で良いか。そこに吸い寄せられたんだもの)
#すえなみブッシュクラフトスクール
これをFacebookに見つけて、
出先だったので日にちを確認後返事しようと思っていたらそれ以後タイムラインに上がらなくなり
直接問い合わせて数日前に参加表明、
前日に買い物カゴにポンポンと道具を投げ込み
朝は生モノなどを保冷バッグに入れて、
やーくんを送り
その足で会場に向かいました。
穏やかな日よりです。
会場についてからマッチを忘れていることに気づきました。
車で行くのがわずらわしかったのでお店まで
歩いて行きました。
そしたら、
木漏れ日
鳥のさえずり
赤い実、
地形など、
今まで数回来ているのに、新鮮な刺激が五感をくすぐります。
戻ってきてさっそくたきぎを集め、
夏に作ったストーブに着火しました。
火も眺めながらコーヒーを淹れます。
校長はシェルター作りにかかっています。
コーヒーを飲みながら
火を眺めながら
鳥のさえずりをききながら
何かが解れていくのを感じました。(ほぐれる=解れると書くんですね。まさしくその通りでした)
火や新作ストーブの話をしているうちに、
特に打ち明けるつもりはなかったのに、
肉を焼きながら
校長と話をしたりしました。
わたしの肉
校長のベーコン
(こちらも実証実験)
あまり詳しくは 恥ずかしいので省きますが(笑)
いろんな情報を集めること、
知識を深めて分析すること、
冷静な時にルールを決めておく(事故や事件になるような衝動的な行動はとらないと平穏時に決めておく)
それらのことが間違いではなかったと再認識することが出来たこと、校長には感謝です。
そうした総合判断が出来ること=大人
まさしく『大人の森の時間』でした。
なにも上手くいってなくて形を成していない私ですが、校長にも言われた『結果に意味を見出さない』それを端的に表現してくれた話があるので、最後に紹介したいと思います。
Happy Dayzさんや後藤商店さんが載っている雑誌をワクワクして買ったのに、無名の私が焦ったり自分の現状に落胆したりと、いわゆる中道を保てなくて最悪だった時、
中の近藤謙司さんの記事に目が釘づけになりました。
かつて近藤さんに、エベレスト山頂に導かれた一般女性が
「登頂すればなにか変わるでしょうか」
と尋ねたそうです。
その時の近藤さんの言葉。
「なにも変わらないよ。あなたは、エベレストに登ろうと決めたときにすでに変わっているのだから」