エガクのブログ

絵を描く事と、山に登る事と、作業所に通うハンディのある長男と、夫と、東京に居る二男と…

八ヶ岳を味わい尽くそう 

2年前くらいから気になっていたのです、アイスキャンディ。

 

と言っても、食べるキャンディじゃないですよ(笑)

八ヶ岳の山小屋 赤岳鉱泉が 足場を組んで人工的に作った、アイスクライミングの愛称です。

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でも、トップロープと言って 下でロープを操作する相棒が必要なんです。

私には山友が居ないので、気にはなりつつも 行く機会がありませんでした。

『アイスクライミング初心者体験会』という募集も見つけたけど、

読んでみると全くの初心者未経験者とのこと。

3年ほど前に氷瀑体験済みなので、それにも あたらないし。。。

 

そして今年、ついに見つけたのです。『赤岳鉱泉アイスキャンディ道場』きゃー!

道具を持っていて経験していれば、レベルは問わないと。よっしゃー!

だが土曜日。宿泊者限定とのこと。。。

いつも土日のイベントは(特に宿泊は)諦めていたのだけれど…

 

あーでも今回は行きたい!

 

ショートステイは 以前書いたように、金土日の宿泊は 施設都合で使わないようにしており、

よし、おそれず夫に相談してみよう。

 

全面応援ではないにしても、了解を得ました。

日中はヘルパー支援を確保して休日出勤も行けるようにしたので、

夕食(献立買い出しからを含む)

パジャマの着替え、

就寝誘導、

翌朝の朝食、

午後からのヘルパー支援の荷物、そして送り出しと。

 

ま、いつも私がしていることなんですけどね(笑)

日曜日の昼には直帰で帰ってきますから。

 

『休日の美濃戸口駐車場はとんでもない』と耳にしたので、ここまで準備して 駐車場ではじかれてはたまらない、朝4時半出発。

真っ暗な諏訪湖サービスエリア。なんだか新鮮です。

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美濃戸口到着〜

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美濃戸口の八ヶ岳山荘にはバスで来た人たちなのかいっぱいでした。

そこから歩き始める人たちに紛れて私も出発しました。

 

今回、赤岳鉱泉までの行程で 決めたことは『一定のペースで歩く』『止まらない』です。

 

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コースタイム3時間で、高低差もそんなにありませんので難しくないけど、ベースレイアーと サイズ感のタイトなミッドレイアーが密着しすぎていて汗だくになってしまいました。厳冬期の汗は命とり。ミッドレイアー、買う?

 

10時過ぎには小屋に到着、着いていたストーブに張り付いて背中と首を乾かしました。

ようやく我慢できるほどに乾き、トイレに席を立ったらストーブ消火されていてギリセーフでした。トイレの鏡を何気に見てギョッとしたのが 唇がむらさき色!鼻の頭を中心に肌色も悪く、まるで高地シェルパ(このたとえは大丈夫でしょうか。。。💦)

その後の話になりますが、毎週山に入って高地紫外線を浴びているはずの小俣ガイドの方が 、私より色白って どゆこと。。。(苦笑)

 

早めに小屋に入ったもう一つのお楽しみが、ランチ!

山でパスタが食べられる♡

 

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パスタは三種類あり、今回はポモドーロを注文しました。選べるっていうのが良いですね♡

ほかにもカレー、牛丼、モツ煮等々ございます。

赤岳鉱泉さんの心意気を感じます。歩荷の血と汗の賜物で ここで食べられること、ありがたくいただきました。

 

さて、待ちに待ったアイスキャンディー道場、今回は8名です。

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梶山ガイドが

「アイスクライミング1年目の人、手を上げて〜

2年目の人〜

3年目の人〜

それ以上の人〜

はいわかりました。会場まで移動しましょう」

 

えーー💦 いいんだろうか、、手を上げそびれた。 私2回目! 3年ぶりの2回目(汗)

それに参加者を見たら みんなマイダブルアイスアックス。(ピッケルを二本持ってるということ)

私は アイスアックスはレンタル可能ということで 持ってないし。

 

話が飛びますけど、

会長にしても 三ちゃんにしても、そして今回の梶山さん、小俣さん。

ガイドさんの物腰の柔らかさ、言葉の柔らかさ、

 

惚れてまうやろーー!(笑)

 

唯一激しい大声。それは「らーーく!」落氷です。

アイスキャンディーで高さ5メートルくらいですか? 

それでまとまった塊が落ちてきた衝撃たるや!

これか。。このためなんですね。

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褒めるのも上手、課題を指摘するのも上手、上級者にはさらなる高みへのアドバイス

隠していても仕方ないので

「私、今日で2回目ですので…」と小声で打ち明けますと、

アックスの持ち方、小指の位置までスモールステップでご指南いただき、

その場ですぐ反映出来ないことには目をつぶり、

「肩の力を抜いて、リラーックス!」「柔らかくね〜柔らかく」

降りてきたら

「2回目にしては良かったですよ」と、肩をポン

 

惚れてまうやろーーー!(笑)

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あぁ楽しかった♡

気がつきました。

イスクライミングって、

今ZEROで取り組んでいる体幹、バランス感覚、

その究極のスポーツなのでは…と思いました。

筋力で登ろうとするとすぐダメになります。

道具に目がいきがちですが、

アックスで登るのでもありません。

脚なのです。

そして そのベースは体幹

 

加えて そこに氷の声を聞く

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ここに打ち込むと良いよ、ここはもろくなってる。一撃で崩れるよ、梶山さんには まるで氷の声が聞こえているようです。

同時に、どんなルート取りをしていくか、の 数歩先をイメージする目線。

瞬時に全てを判断していく総合力。

そして何より登り方♡

両手両足を広げたX型でなく、

膝も使い腰も入れ、ポジションが三角形だと次への動きもうまれてギャラリーからも感嘆のため息。カッコいいんです。

 

あぁーーシビれる!

 

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土曜日に宿泊って、初めてかも。

山小屋って、こんなに、こーんなに混んでるんですね!ビックリ。

チェックイン客は 夕食時まで止めどなく続きました。

談話室だったところにも布団が敷かれていました。

夕食は3回転!

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(美味しかったぁ♡)

 

それを若い小屋番さんたちは それぞれの持ち場を粛々とこなしています。どこまでも丁寧な言葉づかいとものごしです。疲れた様子すら客には感じさせません。

 

夏の早月小屋でお世話になった田口さん、

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(ごめん、カオナシに見えてきたわ(笑))

 

槍平小屋の、冬季赤岳鉱泉ではクライミング担当の沖田さん、

(痛恨!写真なし💦)

 

それと、

自分の引っ込み思案をのろったのが、まじおさんに声をかけられなかった〜〜 うわ〜ん

(´;Д;`)

でも写真は撮りました♡ 無断掲載ごめんなさい。次はお声をかけさせていただきます!

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翌朝、

帰り支度の人はひとりもおらず 私だけ!

みんな登頂であったり氷瀑のアイスクライミングに出かけていきます。

今回1人で来たし、欲張っても良いことはない。

道場でご一緒させていただいた方が、声をかけてくれました。それは私が特徴的な格好をしていたので 覚えてくれてたみたいです。

 

「ネコちゃんですよね?」って(笑)

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(11月の、アイスキャンディー骨組みの前で この時は耳もありました!(笑))

 

「これからどちらへ行かれるんですか?」

とたずねると、

「ジョウゴ沢へ向かいます。だけど混んでいたら、眺めるだけで終わっちゃいそうですけどね」

とのことでした。

一瞬その、ジョウゴ沢を眺めに行こうかな…と迷いましたが、、

 直帰しました。

 

下りは得意なんですよね。

1時間半で美濃戸口、

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たてしな自由農園で今夜のオカズにテンホウの冷凍餃子など3種類を買い、

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茅野の舅姑のご機嫌伺いに寄り(安否確認とも言う〜)

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(たてしな自由農園で買った餃子をおすそ分けしたら、おばあちゃんのお手製お漬物をいただきました。まるでわらしべ長者(笑))

 

 

松本の自宅に着いたのが10時40分でした。

 

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八ヶ岳で気になるキーワードがまた増えました。

 

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晩秋に阿弥陀岳から眺めた『権現岳』とともに

今回は『ジョウゴ沢』!

『アイスキャンディー』だって2年越しだったし、

いつの日か権現岳登頂と、

いつの日かジョウゴ沢を眺めに 行きたいです。

 

そんでもって、

いつの日か、 ジョウゴ沢登りたいです!

(((o(*゚▽゚*)o)))♡