剱 早月尾根 と私
お盆を過ぎたら雨の日ばかり。
実は、この8月最終週のショートステイは 母に無理のない登山をしてもらおうと考えていました。
でもいろいろありまして結局かないませんでした。
ということでぽっかりあいたやーくん不在のこの三日間、何しよう・・・?
山行こう!
でも前線が停滞の雨という、最も厄介な 間際まで当日の天候が読めない状態です。
こんなで母が来ても楽しめなかったろう…とじぶんをなぐさめたり。
火曜日は前線のあい間的な 一番じりじりする状況ながら、ひとりなら計画の変更も間際でできるし、尾根物語第何弾?(笑) 早月尾根に決定~
先日の笠ヶ岳同様 家で仮眠 。駐車場でまた仮眠という計画に基づき就寝。
パッと目が覚め 見ると全然早すぎ!でも遠足の前の晩が眠れない子ども同様で、目がさえてしまい、出発~!
ところが時間の計算を間違えたのか?北陸道インター降りる頃にはしらじらと夜が明け始め、それもなんてこと!剱のシルエットがくっきりと里から見えるではありませんか!
仮眠なんてどころじゃないわ!番場島に着くが早いが出発~るんるん♪
同時に歩き出したおじさんがやたら話しかけてくる。。。勘弁してほしい。
歩き始めはペースを作る大事な時間。特に長丁場、特に未知のコース。集中させてぇ。
そうこうしているうちにエンジン点火!息上がらず足痛くない、いい調子!
松尾平の平地のあと、いきなりの『ちょっと三点支持』的急登(笑)
少しの手の支えで登れたことで、足の疲労も負担も全然違いました。
気温も涼し目で標高2400メートルまで調子よく。
それなのに『早月小屋まであと1メートル』表示地点で がくりとペースが落ちてしまいました。
脱水? いや違う。
高山病? それも違うと思う。
集中力が途切れた。。。それしか考えられないのですが。
あえぎあえぎ苦しみながら 止まらないことだけ心がけ、
なんとか早月小屋到着~
見たら11時だ。計画では1時か2時に着く予定だったのが!
がぜん計画変更!
小屋の人に
「頂上も行けなくは ない時間です。」と言われてその気になった!帰着3時オーバーも目をつぶっていただけるなら、当初予定になかった頂上も視野に入ってきた。
それに小屋番さん、私のヘルメットの七丈小屋ステッカーに気がついてくれ「今日 花谷さん、こちらにきてますね。八つ峰から剱岳に行ったみたいですよ。」
会えるなら早く…と出発しかかると、「こちら(早月小屋)には来ないですけどね。頂上も、もう降りてると思います。」
ありがとう、クギさしてくれて(笑)
距離はあと1キロもないけどアスレチック感は更に増し、天気予報通りで2600mに着いた12時には頂上にはガスがかかり始めてしまいました。。。
すると夜寝てない事もあり、2600m地点で爆睡しましたとさ(笑)
さて、下山開始。
空気が変わったのを感じました。防寒ジャケットを羽織りました。ヒンヤリしてガスが踊り狂い始めています。
(ホシガラス ポーズとってくれました(笑))
小屋は見えているのにスマホが圏外。連絡できないまま3時30分に小屋到着し、案内された部屋で 夕食まで爆睡でした。
お夕飯は食べ応えあり、湯呑み以外使い捨て容器で それがまた可愛い❤️💕こんなやり方もあるんですね。
夕刻 雨が降り始めました。
遅れると連絡はあった2人が その頃小屋に着きました。
人なつこい女性の小屋番さんと意気投合、色々お話ししました。
一年目で初めての小屋が早月小屋!すごいですね〜
あ、名前を聞くのも写真も忘れてた💦
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翌朝 すごい風雨の音で目が覚めました。
(剱岳方面 まっちろ)
6時に小屋を出る頃には雨の勢いは弱まっていて、樹林帯まで急ぎます。
上空の強風が 樹木の先端を吹きさらし凄い音がしているものの、自分のいるところは風も当たらなかったです。
(富山平野から能登半島まで見えます。3000mを境に前線の厚い雲が…)
先に出発した2人を追い抜かせてもらいましたが、男性はヨロヨロに見え(大丈夫なのかな…)なんて思ってしまいました。
雨に濡れるのはわかっていたので、
シャツなどきっちりレインウェアに入れて 下山まで一度も座らず、
ザックはサイドの水を飲むのにおろしただけなのに…
ビショビショ!
レインウェアのポケットの中に水が溜まってタオルは絞れるくらい!
上半身は汗かもしれませんが、
特に腰あたりパンツまでビショビショって、
もうレインウェア、ダメだよねぇ⁈
まだ寒くなかったのと、二日目だったので まだ良かったけど、状況によったら…
怖いよね〜‼︎ 買い換えますか。。。
馬場島には10:30に戻ってきました。
馬場島荘、他に客もいなくて入りにくく(笑)
シートにビニール袋を敷いて出発しました。
……【富山プチ観光編】へつづく