エガクのブログ

絵を描く事と、山に登る事と、作業所に通うハンディのある長男と、夫と、東京に居る二男と…

脱ワンオペレーション

東京から松本に戻ってきた。

夫はすでに 洗濯と掃除は自ら判断して作業に取りかかれるが、
やーくんの支援の荷物作りと歯磨きと食事作りは 全く関わらないというスタンスだった。

支援の荷物に関しては、ヘルパーさんに迷惑がかかるので日曜日に送り出す前に ひと揃いの着替えとお財布にお金の補充を頼んだ。

食事は、まわりにスーパーもあるし不在の者があれこれ細かく指示するのもおこがましいので任せた。

『ワンオペ育児』と言う言葉がある。

母親に家事作業が集中するだけでなく、その判断も(必然的に責任も) 母親のみが担う状況を指す言葉である。

父親が、『じゃあ家のこと手伝うよ。何をすればいい?』もうすでに複数の地雷を踏んでいる。怒りが爆発する台詞だ。なぜかわかりますか?

まず、指示待ち。
そして 手伝うってなに?あなたの家でしょ?自分で判断できないの?
ってことですね。
オペレーションの欠如は仮に指示されてやったとしてもその行動は初期段階。判断から出来て初めて『出来るようになる』ということ。職場の新人育成だって そうじゃないですか?

我が家も長らくワンオペだった。

やーくんの他害がひどい時期があって、まわりの人間が傷だらけ、私も傷だらけだったが、不思議なことに 家で私(母親)と夫(父親
)が居ると、男の夫や弟にばかり爪を立てたり咬みに行くので 夫が後方部隊よろしく洗濯を始めたのが 家事の判断まで含めた関わりのはじまりだった。

洗濯作業自体が性に合ったらしく、かごに入れてある洗濯物だけでなく 週末には枕カバーを外して洗う(判断が入っていますね)など、洗濯能力がぐんぐん進化していった。

そして今回、手をつけようとしなかったやーくんの荷物、どの財布からお金を補充するってわかってもらえたと思うし、
食事作り、今日の昼食はウインナーを刻んだ焼きそばをなんと焼いて!カップ焼きそばじゃないよ!
やーくんモリモリ食べたそう。これで達成感も味わえたでしょう。

いつもいつも作って欲しいとは思ってないのです。
だけど、いざとなったときは任せられるわって安心感。普段ひとりでしていようが もはやワンオペではなくなっています。

ちなみに
メモには書かなかったので「歯磨きは...してないんだよね?」と聞くと、夕べはみがいてくれたそう!
すごいすごい!
「もう今日はしないよ」ですって(笑)

今日の夕食も、帰りに駅のスーパーで買って帰ろうと思ってそれでいいかLINEに書くと、「ほっともっとのハンバーグを3個予約したよ」との返事。私はおつまみなどみつくろって帰りました。
なんと弁当ではなくオカズだけ買ってあり、ご飯は炊いてありました。

今回はちょっと感動いたしましたわ。
素晴らしいオペレーションですね。

職場の求人でも即戦力を求めて久しいですが、育てるって感覚も必要ですよね。
夫は20年以上かけて家庭人になってきたのであって、結婚した当初の二十代三十代四十代はひどかったですから(笑)