エガクのブログ

絵を描く事と、山に登る事と、作業所に通うハンディのある長男と、夫と、東京に居る二男と…

世話しただけ応えてくれる存在

 

うちは植栽付きの建売で手に入れた住宅です。


マメなお宅は、

気に入らない樹木は廃棄して、

気に入った樹木を植えるということも

していました。

 

初めて自分の思うようにいじってよいエクステリアを手にした 私の庭仕事のモットーは、
『出来得るだけの樹木は生かして自分好みの庭づくり』
です。

生垣は、樹勢が強過ぎて手に余っていたものの、場所替えしたり鉢植えにしたり剪定を強めにしたり庭仕事をしてきました。

 

今年ふと見ると、花が咲いてる!

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この木は 生長も遅いし木としても見栄えも良くないし、何度か (もう廃棄かな〜)なんて頭をよぎった木でした。

 

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条件が揃ったら花も咲かせられるんだ…
と、感動した初冬の晴れた日でした。

じぶんはたらきかた講座、終了でスタートです!

いろんなところで開催されるプレワークの講座、

オンライン講座。

その中でなぜ佐久の講座に申し込んだのでしょうか。

それは、『鼻がかぎつけた』としか言えない直感的なものでした。

私に足りないものを補ってくれる直感。

そしてそれはピタリと合ったのです。

 

 

申し込んだ時点では、(絵をなんとか仕事として軌道に乗せたい。)

そうおもっていました。

 

だけど第二回のビジネスモデルキャンバスを書いていた時、気がついたのです。そして思い出したことがありました。

数年前、マンガで見るビジネス本の漫画部分を担当するという、大きなお仕事をいただいたことがありました。

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そして出版、発売になって

当時所属していたコワーキングのメンバー誰ひとりその本を買わなかったとき、私の立ち居振る舞いが信頼関係や共感をはぐくんでこなかったんだと気がつきました。

(絵だけ描いても、人に価値は与えない)残酷なその事実。でも自分の置かれている現状を痛感した、そのことを思い出したのでした。

 

第三回からのちの2週間、いろんなことを考えました。

 

そもそも、
私はなんで働きたいと思ったのだろう、、から始めました。

 

『絵を仕事に云々』より 

もっと以前の部分にまで立ち返り 考えた結果、

発表したような内容になりました。

 


『家庭を持ってからの日々を、なんで否定しているんだろう。。』

とか、

『教職を辞して家庭を選択した時に 大事にしようとした事はなんだった?』

とか、

『じゃあ今 専業主婦受難のこの時代、私がしてきたことって無駄だったってこと?』

でもそうも思ってない

『呑気な 良いご身分な生活だった?』『もっと生々しかったし、そんなことなかったでしょ?』

 


などなどずーっと頭の中を巡っていました。

 


そして出てきた結論は、

福祉の薄い長野県で暮らしながら、

障害の長男の人生を支えている というその事に

確固としたプライドを持つべきだ、と 

思い至りました。

 


『子育てという壮大なアート』と

表現されてましたよね、それそれ!

ボキャブラリー大事だわ〜 感動しました。

他の方も、

私が『楽しいこと』と表現した、

たぶん同じことを言っているのが

『自分ファースト』

『魂が喜ぶことを選ぶ』

 


すごいわ〜♡

 


横文字になると、あんなにキリリと伝わるっていうことも 学びました。

 


それまでも、

私もブログを始めたのは仕事を視野に入れてだったけど、

いざ始めてみると、

もともと筆マメだったところにプライベートのアウトプットツールを欲しいと思っていたタイムリーさに 

すっかり道楽や暮らしのことばかりになっており、

これはそういう場として温存して、

文自体もこんな長々としないように心がけて(すでに千文字突破 ^^;)

改めてnoteにビジネスブログを作ろうと決めました。

 

それは、チームお囃子のおふたりはじめ、受講生のみなさんのFacebook投稿文を読むうちに判断したことでした。

 


そして、昨日の時点で

あとは送るだけまでに完成していたパワポも、ベクトルを変えて作り直したのでした。

 


しかしちょっと色気を出して思いついた画像添付に一苦労、ドラッグなのかコピーなのか、ここからコピーしろ、と出てきた候補の中に保存先がない!とか、

カチカチしているうちにひょこっと画像が出てきた喜び!これぞ結果オーライ(笑)

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送信にまた一苦労💦

ようやく送信したあと、デスクトップにパワポの同じファイルが4つ張り付いてたんですけどなんで?(笑)

そんななんです。

 


もぐもぐ終了間際にエムラさんとグラレコのお話も聞けてうれしかったです。

書いていく練習もしながら、ネットの繋ぎ方とか記号も覚えていかなくちゃ実戦には程遠いですし、やることいっぱいです!(笑)

 

でも、まずはやること。それがハッキリしたのは良かった。

カメの歩みですが、進んでいるのも感じます。

佐久のみなさま、これからもよろしくお願いします!

 

『居酒屋兆治』を観て、高倉健に想いを寄せる

先週のことになりますが、祝日で家にいた時にBS劇場で『居酒屋兆治』を観ました。

高倉健主演ということと、映画名だけは知っていました。

 

実はわたしは 映画を本当に見ていない人間です。

ゴールデンアワーのロードショウは、家事時間だったりして時間的に座ったままで居られないし、

それが

ここのところの自粛ムードの日中在宅時に、BSでいくつか見ました。

幸福の黄色いハンカチ

タロジロの『南極物語』もBSで見ました。

 

八甲田山死の彷徨』だけは、小学生の時父親について行って見た貴重な映画です。

南極も八甲田山も、当時のロケって画面からも過酷さが伝わってきました。

 

 

 

『居酒屋兆治』は、小さな町で ベタベタと全て見られながら生きざるを得ない人間の息の詰まるようなあえぎと、

逆にそういう距離の安堵感の両方を感じ、

雑多な昭和の雰囲気が、なんだか妙に懐かしいような 気持ちに包まれながら見ていました。

今のわたしにしても、あんな濃厚な人間関係の中に居ないこともあり、

端役の描き方にも

 (ああそうなのか、こんなくらいに内情をさらされながら生きることもアリだったのか)なんて自分に置き換えて思ったり(いやいや、映画ですから)

 

役柄なのに、高倉健の演じる役柄って高倉健から外れないようなところってありますよね。

ということは、役柄は高倉健を現しているのではないのかな。

高倉健演じる主人公の心理として、うっすらと周りの人間の期待に応えようとしている風な行動でもあり、

その彼に「じゃああなたが一番したいことはなんですか?」なんて いまどきの問いは…

 生き方にも関わってくることで、

やっぱり愚問な気がします。(映画なんですけどね)

 

 

ネタバレなんて言いますけど、もう何十年も前の映画ですから。

映画で知りたい方はここから読まないでください。

 

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論評も読んだんですけど、

そこには妻が一番可哀想だとありました。

お見合いで結婚し、同じ町に夫のかつての恋人もおり、

結婚当初はサラリーマンだったのが、ある日突然居酒屋をやると いきなりの転身。

元恋人は、心ならずとはいえ地元の有力者と結婚したにもかかわらず

未練たらたらに店に電話してきたり(それも無言電話…💦)

夫も妻も、彼女だと気づいている。。。

という状況。

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急展開の出来事ののち、

最後のシーンで、

閉店後の店の中で

妻が

 

「〜長いセリフは省略〜 

わたし、居酒屋の女房で悔いはないわ。

じゃあ しめじのおじやを作って待ってるわね」

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あれ?同じ家に住んでるんですよね?なのに一足先に店を出て

それに加えて料理を作って待つという。。。

これってウイニングランならぬウイニングウォークって気がする〜!

 

それと元恋人役は、美しい大原麗子

心ならずの結婚の段階で未練はあっても、女って子供をもうけたら気持ちは切り替わる気がするけど。

そういう設定でなく、ある日突然失踪するんです。(男の群像劇にありがちな、女の設定の雑さ。原作者はたぶん男)

場末のキャバレーで働いて、浴びるように酒を飲むという。夜な夜な泣きながら兆治に無言電話をかける。。

で、失踪先で死ぬんですが、肝臓ダメにして喀血して死に至ったら、あんな美しいままじゃないと思いますよお!

造作がキレイでも、皮膚とか髪毛とかガサガサになるでしょう?知らんけど。

一旦別れた女が生気失っただけでも男は愛想尽かす気がする。

男って女が病がちになるだけでも嫌がりません?

 

あ、それはわたしの実体験か(笑)

 

愛想尽かさず探しに行ったところが高倉健なのか。

 

そうかあ。。

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それで、

最後のシーンです。

妻が、夫に喋る間を与えず遮るように自分の考えをしゃべりきり

先に店を出た後。。

 

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酒をコップに注いでガーッと飲みます。

ひとり涙します。

 

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一呼吸置いて、店を出たところで映画のエンドロール

 

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あの涙の意味。。

密かに愛情を持っていた女の死を悼む?

愛情はもうないけど死をあわれむ?

 

いえ、見る人それぞれの解釈でいいのです。

そのための無言のシーンなんでしょう。

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秘すれば花

 

私事なのですが、一時期、泣くようなことがあった時、「わたしは泣きました」と

暴露していた時期がありました。

でも、兆治のエンドの涙を見て、多分彼はそのまま帰って何事もなく妻のしめじのおじやを食べただろうと思いました。

「俺、あの後泣いたんだ」とは妻に言わなかっただろうと。それって妻の、あの言葉に含まれた期待に応えたんじゃないのだろうかと。

 

『こんな状況を乗り越えた私の笑顔です

こんな辛いことがありました』

等々の

 

想いなんて

誰にも知られなくてもいいんだと、このシーンを見て思った次第です。(映画ですけどね)

 

そういや高倉健も、プライベートは公に出さない人でした。

亡くなる数年前に何回かドキュメントは見ましたけど 私生活を話す、それすら珍しいことでした。

そして、死にゆく 

弱っていく自分をさらさなかった人です。

最後まで俳優高倉健像に応えようとしたのでしょうか。

それも今ではわかりません。いろんな人が興味を向けた存在でさえ、そこには応えず明かさなかった。

それでもいいような気がしてきました。ましてや市井の私のことなど 興味はないよね。

 

映画って人間の生き様を俯瞰しながら 自分自身をも見直す術になったりします。

膨らみすぎた自意識を 等身大に戻す作業とでも言いましょうか。

 

あ! 娯楽としてたのしむだけでも全然良いですし。

 

そんな自身回顧の機会になった『居酒屋兆治』でした。

 

 

 

 

奥深いお菓子の世界

小さい頃から『職人さんの手際、てもと』を

見るのが好きでした。

 

回らない(笑)お寿司屋さんだと、握ってるところをじっと見ていたり、オープンキッチンのレストランなんか行ったら飽きることはありません。お店の人からしたらやりにくい客かもしれませんねぇ(笑)ここのところ、とんと行ってませんが。。

 

そんな性癖があったことを思い出させてくれた(?)スイーツレッスンに参加してきました。

 

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考えてみたら、お菓子材料って

卵 卵黄、卵白

砂糖 

小麦粉 グルテン含有で薄力粉 中力粉 強力粉

牛乳 生クリーム

基本の材料にそれぞれの持ち味があります。

言いかえれば、

同じ材料でスタートして

ゴールでは全く違うものになっている!

 

だからこそ素材の質

そして素材の特性

どういう仕上がりを目指すか、で

手技を変えていきます。

 

今回などはワークショップなので、終了時間が決まっており、

そこから逆算してこの工程を何時にする、と決まってきます。

頭はフル回転

目と耳と鼻もフル回転

タルトレッスンでは、タイマーとキッチンスケールもフル回転

温度は 見た目の状態と手ざわり、やっぱり五感で判断!

それは経験値の高さ豊かさに裏打ちされています。

 

今まで知ってた『柔らかな冨田さん』から、

シャキシャキと立ち回り、次々と判断をくだしていき、少し先の仕上がり(成功)に向かって

『パティシエ冨田』に変身していくのを感じました。

私はといえば、

興奮と感動で、

写真撮影すら忘れて ぼーっと f^_^;  見とれていました(笑)

 

 

混ぜの終了は

色艶がさっと変わる瞬間があるのです。

あらかじめ冨田さんが説明した通りに変わっていくさまを

ナマで目撃!

もう感動してしまいました。

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これが

  ↓

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艶感が変わった瞬間

 フィニッシュ!

 

 

 

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ただの 砂糖に水が

  ↓
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加熱で

  ↓
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  ↓

こんな色となり

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冨田さんの『離れてくださーい』の声かけで離れると

  ↓
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高温の砂糖と冷たい生クリームを

合わせたことで

激しく音を立て

  ↓
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時間とのたたかいで、混ぜて混ぜて〜

 

そしたら

こんな色艶に!

  ↓

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  ↓
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砂糖と水と生クリーム。以上 あとは手技

これがキャラメルでございます。

 

『こういう時には』

『こうしてください』

『こうなったら』

『また冷やして』

何を聞いても、どんな状況の対策も冨田さんはご存知。

そこにも感動。

 

あぁなんて奥深いの

 

 

 

 

今朝、食事後に

ワークショップで作ったパンプキンパイを

家族に振る舞いました。

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生クリームを泡立て器でツノが立つほど混ぜたところ、

たらーっとひと筋の汗が流れたのでした。。

 

同時に

コーヒーもドリップして熱いうちにと用意したら、、

 

大変でした(笑)

 

 

やーくんは食いつき

夫も感心していたので報われましたけど

 

 

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お菓子づくりは、次々出てくる器の洗い物も洗っていきます。

 

今日は切って出しただけなのに、

ひと運動した気分です。

 

 

 

 

さよならチロルの森

「チロルの森が今月で閉園だからその前に行きたいな〜」と独り言したら、夫が「じゃあ天気良いし、今から行こう」と、気持ち良く受けてくれました。

何より 応じてくれたこのテンポがうれしかった♬

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息子2人を連れて、よく行きました。
多動のやーくん見ながらジョンくんが楽しめるスポットって、長野には実はすごく少なかったから、チロルの園内ののんびりさは有り難かった。

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走っている小さい子と
二男のジョンくん(現在23歳)とが重なって、ところどころで目頭が 胸が熱くなったりして。。

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(トレインのおじさんが、熟年家族にまで手を振ってくれました。)

 

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(石窯パン よく買ったわ)

 

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『いつでもあって、いつでも行けるけど、とんと行ってない』ものが、
『もう行けなくなる』『入れなくなる』って、、

違うよね〜💧

場所だけでなくて、
かけがえのないものって、
その時にしか味わえないしあわせって、

あったなぁ。。

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(断捨離中に発掘したジョンくんのジャンパー どうしても処分出来なかった)

 

 

入園料はお選別ということで、園内ぐるりとウォーキングしてきました。

あの頃より坂も短く感じたのは、3人とも体力がついたせい?

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若かった時の方が、

丘の上が 遠くて遠くて(笑)だった

 

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#チロルの森
#閉園
#駐車場八割埋まっててビックリ

むずかしい判断

秋の高山は状況がころころと変わるので、それに応じた判断ができないといけません。

 

今年は10月に はやばやと寒気が入って降雪があり、

11月に黒戸尾根を歩く予定だった私は 

ありとあらゆる場面を想定して荷造りしました。

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小屋泊ではコロナ対策でシュラフ持参です。

加えて防寒のダウンパンツ ダウンジャケット、

そうは言っても歩きはじめは低山のうえ

私自身汗かきなのでアンダーの着替え、

雪や氷にチェーンスパイク、

念のための10本歯アイゼン、

急なところではストックがわりになるピッケル

水は小屋まででいいので1リットルとちょっと、

それに小屋へのほんの気持ちの差し入れのお酒、

また、

以前の下山で冬靴だったのもあり もちろん靴のせいだけではなく 歩き方の悪さもあって、

爪が当たって辛い思いをし 黒くさせてしまったので、

その対策にトレランシューズもねじ込みました。

そんなこんなでザックにまとめて計量すると10kgでした。

でもそこから最終のお湯ポット、おにぎり、蓋を閉めてからピッケルもつけたので

もう少し増えましたね。

帰ってきてみると、

持参したものはほぼ使い、お守りはアイゼンくらいでした。荷造り成功の山行でした。

 

そういえば

子育て真っ最中で子どもが小さかった時、

あれもこれもと想定して すごい大荷物でしたし、

姑の口ぐせが『大は小を兼ねる』で、

その感覚で作っていた

一年目の山行荷物はすごい量でした。

だけど登山ではそれは通用しませんでした。

 

『荷物の重さは不安の大きさ』

どなたかのSNSで、ガーン!と打たれた言葉です。

後から後から心配になって加えてしまっていたのです。

一泊の冬山登山後、手袋が6個も出てきて自分でもビックリしたことがありました。

予備に一個は指定されていましたが、予備の予備、そのまた予備と直前に詰めていたのです。

荷物を作っている自分を信じろと。

そして軽いほどに 山行中の負担は少なく済むのですから。

 

 

瑞牆山ツアー時に、杉本ガイドさんが声かけしてくれた言葉を思い出しました。

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歩幅は狭く

置いた足に重心が来るように、左右に揺らないように

吐くのを意識して身体に酸素を入れてあげましょう

頑張っている足に酸素を届けて

靴の真上に身体があれば滑りません

 

客が9人居て、全体に話しかけていたようで

実は私に 全て当てはまる事でした。

 

最初に尻もちをついたのは私です。

足の置き方 重心の取り方が『粗い』ということの証です。

 

また、

下りのコースに岩場 鎖場 木道や一本橋があり、

杉本さんの後ろに来るよう言われた時「恐怖のイメージが出来てしまうと、 渡れなくなってしまうのです」

との言葉。

 

ああ、これは思い当たる過去があります。

 

昨年春の黒戸尾根の下りの時、

岩にステップが刻んであってその岩をまわり込みながら降るところで

切れ落ちた黄蓮谷に気持ちがいった途端

心拍がバクバクとし始めてしまい

降りたことがある場所なので技術はあるのに

足がすくんでしまって降りられなくなったことがあるのです。

 

10分ほども居たでしょうか。

もうどうしても次の脚が下ろせません。

鎖を掴んで力の入った腕がブルブルと震え出してしまいました。

 

その時は1人で、 人を待たせていたわけでもなかったので 充分時間を取ることができて深呼吸を数回し、

(ここ越えないと帰れないんだからね)と言い聞かせ、

 

「落ち着け落ち着け、前に降りられたところじゃないか、出来たんだから出来るよ」

と声かけをして

いったん安定している足場に下がり

利き足を逆にしたら

下ろすことが出来たのです。

 

イケイケの気持ちの時って恐怖の入り込む余地がないってことですよね。

それは逆に言えば、自分の未熟さに気がついてないということもあるわけで、周りから見て危なっかしいというのはそういう時かもしれません。

 

確かにあの恐怖を味わって、

その恐怖を自分なりの方法で 自分の力で乗り越えた、

あの時から私の山行が変わってきた気もしています。

 

 

 

今までの山行で、途中で引き返すということはしたことがなかったかもしれません。

今回 目的地が頂上だったところを 判断として頂上を踏まず、

引き返しました。

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奥宮まで行ったので、距離で言えば100mないくらいです。

 

けどその時のペース、

冷たい強風、

その後の下山時間

諸々の条件を考えて自分で判断しました。

(行ったんだから、頂上はどうしても行く)って意地みたいなものは、最近の山行では消えています。

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さて、

そのすぐ下のあたりで登って来た人に「こんにちは」と声をかけたところ、顔を上げたのは単独行の女性でした。

ウエアは最近主流のアースカラーでYAMAPの春山社長のようなモード

ストックも帽子もなく

ザックはデイパックみたいな小さいサイズ、

なによりその日の登山者でチェーンスパイクもつけてないのはその人だけでした。

 

もっと驚いたのはその足運びの軽やかさ。宿泊してないのだから登山口から既に14kmきてるとは思えないようなハイペース!

けれど、危なっかしさはありません。

 

 

こんな人が、天気良いと思い立ったらこんな高山でもサッと来れるんだろうな。

 

春とともに秋も状況が急に変わるし

朝、昼、夜で変わることもあり、

難しい判断に迫られます。

心境に流されることなく的確な判断が出来るようになっていきたいです。

 

 

 

コースタイム

ここ2年、

暖冬で11月でも快適に登山出来れたこともあり

そこを見込んで 今年もやーくんのショートステイを取っておきました。

 

ふたをあけてみると、安定したお天気の週。

日ごろのおこないが良いからー(笑)

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他の山域は小屋閉めの時期で、

やっぱ七丈小屋でしょー!

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体の出来具合としては過去最高と自負しているものの

気がかりはあります。

まず一つが

 

集中力が途切れる事。

全くペースが上がらず

それに加えて 計画しているペースや到着予定等を遅れていても(どうでもいいや)と、

気持ちまで上がらない。

 

二つ目

高山病様の症状を感じるところ。

肺に空気が入ってこない。とか

一つ目と通じるところで、朦朧としているときがあります。

 

疲労でもなさそうです。

じゃあ シャリバテという状態なのか?

 

たしかに

食べ物(だいたいおにぎりの時)を身体に入れると途端にクリアになって、またグングンと登れる時もあります。

だけど

空腹ではないし、食事時間が遅れたわけでもないし…という感じなんですが。

 

最近は

(やめろー)と脳が阻止しようとする疲労・痛み・空腹様の

脳の暴走も減ってきたと 思っていたところなのだけど。

 

そういう喘ぎ喘ぎの時間も含めてコースタイムに収まっていることがほとんどで、

コースタイムを作成した人は、そんな停滞期も含めて測定したのかしら。。なんて思うほどです。

 

昨日(11月中旬)、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根から下山しました。

雪もあったものの、

南側の核心部の岩場には 雪も氷もなく

概して夏の甲斐駒を知っている者なら、登れる状態だったと思います。

 

小屋泊した客の中では一番に出発、

ご来光写真など撮っていたものの

先述の朦朧状態におそわれて、

全ての人たちに抜かれていきました。

その時は、九合目から上は 氷の様な痛い強い風に吹きつけられていました。

 

大きな岩が風除けになる場所を見つけ冷風が避けられたので、

雪の上で立ったまんま ポットのぬるくなったお湯でバリバリの坦々春雨を食べたことが正解!頭がクリアになってきました。

 

この状態で先に進んでも下山時間が遅くなるだけ。。と、冷静に判断が出来て、山頂は踏まず奥宮で引き返しました。(ああ残念、寒さでスマホまでご臨終して証拠写真なし)

 

 

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証拠あったあった。

☝️ほら、踏んでませんでしょ💦(電源落ちててもGPSは記録してるんですねー すごーい)

 

 

今回のこのブログ、

下山のコースタイムに特化しています。

 

七丈小屋に戻ってきたのが11時40分頃。

先行の女性二人組が昼食をとっていました。

私より少し先に出発して行き、

わたしも12時ちょっと過ぎには歩き始めました。だから差としては15分ないくらい。

平地では小走りして

座ってとった休憩も一回だけだったのですけど、ついに先を歩く気配すら掴めずでした。

 

ここから下は、ほぼ5kmあり

そんな物理的な距離があるので、5時間かかるかなぁ…

との予測。単純に計算すると5時30分になるなあ。

それでも 日没前にはクルマまで戻りたいとペース上げました。

 

七丈小屋

五合目

刀利天狗

水神さま

笹の平

尾白口

 

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☝️五合目

 

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☝️刀利天狗

 

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☝️水神さま

 

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笹の平は写真なくて☝️八ヶ岳を背にしている祠

私にとっての最終ポイント

 

全てのチェックポイントに1時間かかり、

クルマ到着時間、4時57分。

 

これって

 

予想よりも

タイム短縮になった と、

喜んでいいのでしょうか(笑)

 

ついに追いつかなかった

先行の二人組も走ったんでしょうか(笑)

 

コースタイム作成者も走って測定したのでしょうか(笑)

 

前日の登りで五合目ですれ違った登山者、

五合目で2時に会ったんです。(私が下りで通過したのは1時)

登山記録で見つけて、

下山が4時30分とありました。

 

走ったのか?

それとも ワープしたのか?!

 

知りたい‼︎(爆笑)