エガクのブログ

絵を描く事と、山に登る事と、作業所に通うハンディのある長男と、夫と、東京に居る二男と…

わたしの『スキ!』に出会えた日向八丁尾根ツアー

 (お尻ひゅんひゅん笑)

 

わたしには 登山を始める前から好きなことがありました。

地図を見たり、

すぐ行けないような場所であればガイドマップなど眺めるペーパートラベルも好きです。

ドライブをしていて好きなのが 次々変わっていく景色で知る移動感。

標識の中の地名の変化も好きです。

長野から故郷徳島に向けて走行している時のこと、

中央道を抜けて中部地方に入ったとき

標識に初めて『京都』を見たときの興奮度!(笑)・・・わかるかな~

 

『この道は、どこにつながっているのだろう』

 

この気持ちが私の好奇心の原点かな。

 

 

ここのところの楽しみは、テレビ番組の『ブラタモリ

地形、その後の変異、歴史、総合的な判断の面白さ。出てくる専門用語の魅力!

地学で言えば、花崗岩とかチャートとか、すっと出てくるタモリ、(うわーカッケー)って思ってしまう私(笑)

 

ただ、一般生活の中だと そう専門的な知識なく生きていけてしまいます。チャート知らなくても、気象だって30%になったら傘、くらいで、車だからそれすら必要なかったりじゃないですか。

 

それが『五十の手習い』とでも言いますか、(笑) 今の楽しみの、登山!

日常なら知識がなくても問題にならない地図読み 気象読み 地形読みが、こんなに重要で奥深いとは…と、びっくりしています。

ここのところは単独行なのもあり、気象予報士の判断より気圧配置図出して!って感じです(笑)。

で、だいぶ良い判断ができるようになってきました。

先日も、

台風が太平洋側を通過しているので 北陸に影響は少ないだろう と、早月尾根に行った時も(やったー)って腹の中で思いました。

その時早月小屋から見た空に、台風の影響で活発になった前線の雲が高山帯の頂上は被っていましたから上空2800mくらいですかねえ、真っ黒の雲。

気象図を実物で見られて 面白かったです。

 

今回のファーストアッセントの「日向八丁尾根ツアー」。

もうもう、私の好奇心をほぼほぼカバーしてくれました。

ガイドは「やぶ山三ちゃん」の、三上浩文ガイド。

 

(かっこいいガイドさんは、お尻でわかる!笑) 注・臀部筋とハムストリングですよ!(笑)

 

 

いきなりの地図読みから始まりました。

それも、私が持ってるような地図では 地形読みには「使えない」(なぬ?!)と。

 

過去五回入山しながら『粥餅石』を見たことがないと言ったところ、さっそくの「やぶこぎ」でございます。(笑)

それが面白いの!1/50000の 地図上での判断がそのまま地形として現れるんですもの!(このマニアックさ、わかります?笑 )

 

(粥餅石)

 

おっとっと、その前に。

出発時に 歩くポイントなどいくつか伝えられた後、黙々と歩きました。

私的にはかなり早くてすぐ間隔があいてしまい、ほんと冒頭から歩きに専念でした。

 

その後の最初の休憩の時、

「今の速度が高度400mを (時間あたりだったっけ?) 稼ぐペースだ」とのこと。

それはコースタイムよりかは全然早いペースであると。

休憩後に歩いたのは高度300m稼ぐペースで、これがコースタイムのペースだと。

高齢の登山者と歩くときなどは200mで先導するんですって!

 

今シーズン、わたしは単独行がメインで マイペースといいますか、その弊害も薄々感じていたんですよね。。

『自由と緊張感が良い』んだけどそれは『もろ刃の刃』。

 

歩きの弊害って観点で言えば、『自分勝手なペース』。

私は自称コースタイムウーマン(笑)ですが、分析してみると

ガーッと飛ばしてエンジン点火、その後は被写体を見つけるたび止まって撮影、笠新道時などは杓子平で昼寝までしたりして(笑)出発と到着だけ合致した 結果オーライのコースタイムだったかもしれません。

 

三上ガイドの歩き方の指南は、

止まらない。

心拍数とか細かく言わないけど

喋りながら歩き続けられることを目安に、もし息が切れたときも整えるのにペースを落とす、歩幅をせまくする、そういった方法で歩きながら整えていくことがポイントである とのことでした。

良くないのは 、

立ち止まって息を整え ペースを上げて歩き再開、の繰り返し。うーん、そう言われて思い出した。これで失敗した記憶があるわ。ペースの速いツアー客の方に合わせてしまって全く自分のペースが作れず、結果高山病様になっちゃったこと。。

 

 

そういった緻密な体力配分、大事ですよね~ 歩きのペースを意識下に置く。行ければ良いんじゃない。

目からウロコでした。

 

ガイドツアーは、自分のスキル以上の場所に行ける手段です。

そんなツアーをいくつか参加しているうちに感じた自分の中の安心感、客の姿勢として 悪く言い換えれば 緩み。

 

これからもそういった場所に(行きたい!)という熱情を持ったならば お願いしますよ!、そこのところを大前提として聞いてほしいのですけど、

 

正常性バイアス

=行ける体力と道具だけ自分は用意、あとはガイドさんに丸投げ

=言う通りにしていたらいい

=心理学用語の、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価する人間脳の特性のことで、

ひるがえって言えば登山という、

自分にとっての趣味 (=こだわらなければいけない領域)、

命のかかわるような場面もある場所で、

自分が判断しなくなる(=考えることを放棄する)のって、、どんな…?

 そんなことも考えていたかな~わたし。 深読みしすぎですけどね。

 

で、そういう意識でいったん緩むと、山の中で いきなり問いかけられても思考が急に切り替わらないんですよね。緊張感は準備段階から必要なんです。どうやって両立させたらいいのかな~

 

 

今回のツアーは、ファーストアッセントです。

社長の花谷さんは、「登山学校のようなツアーをしたい」との理念があり、

理念に共感・理解している三上さんにお声がかかったそうです。

登山者のステップアップを手助けするようなツアーってことですね。

 

もうね、三上さん適任!!

 

今現在、花谷さんが直接ガイドのツアーはもはや取れにくくなっております…(笑)

夕食時 三上さん本音ポツリ「同じ内容の 花谷君のツアーはキャンセル待ちなのに俺の時は何で少ないんだっ!」心の叫びが酒の勢いで…(爆笑)

いやいやそれは三上さんの魅力がまだ周知されてないからですよ。これからこれから!

 

登山者としてのマナーや 知ってれば楽しいトリビア知識も教えてくれました。

岩の間にウン〇がしてあるのを指差して

「拭いた紙まで置いていくのはいけない。キジウチ(排便)したら、紙は持ち帰る」

 

また、甲斐駒ヶ岳頂上付近で千円札を取り出して 

ここからの富士山が図柄になっている富士山と同じ方角から見えているということ、

富士山は今の形になるまで4回噴火しているなど、

普段気にも留めなかったお札の柄も、改めて見てみようと思いました。

 

ぐるり見えているお山の最年長は?

若いのは?

そんなお話も聞けました。

(答えが知りたい方は、三上ガイドのツアーに参加しましょう〜!)

 

とにかくファーストアッセントの打ち出してくるツアーはどれもこれも垂涎もの。

わたしのような、『やーくんのショートステイ確保して、夫に説明して…』なんてタイムラグを必要とする人間もおりますので、早めのアップをお願いしたいですね(笑)

 

さて、歩きながら

私「黒戸尾根と名前がついている黒戸山に いつか登りたい!んですよね~」などと夢を口にしましたところ、さっそくに三上さんがかなえてくださいました!それも地図と地形読みでです。

いやー楽しかった。

 

 熱く語ったら長くなってしまいましたので、続編へつづく・・・