八ヶ岳 ヨリミチ 八ヶ岳倶楽部
こんな経験があります。
ずっとそばにあったのに気づいてなかった
繰り返し聞いていた言葉で目新しさはないのに
『初めて聞いたような』感じを受けた
もうアラフィフで、
正味初めての言葉などは、そろそろ無くなってきていますが、
『心の琴線に触れる』
そう表現する事にも出会うことがありますね。
それはさまざまな出来事を経ての、これだけの時間をかけての
このタイミングだったとも思えています。
そうして新しい歩みの一歩を踏み出していく。。?
そんな心境、体験をした というブログです。
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ヨリミチウォークは、春先に企画が発表されてから 心待ちにしていたものでした。
ところが発表後のコロナ自粛で、
延期になったのは
本当に残念でした。
なにをかくそう ヨリミチは、登山家花谷泰弘さんが社長のファーストアッセントです。
甲斐駒ヶ岳にある通年営業山小屋の七丈小屋の運営から始まり
尾白登山口までのアクセスが 自家用車以外では不便な事に着目、旅行業の免許を取得して宿泊と あずさ下車後の予約タクシー送迎のパック
とか、
北杜周辺の山や、七丈小屋を拠点とした、
難易度別のガイドツアー
甲斐駒を知り尽くしてなければ不可能な
御中道や日向八丁尾根などマニアックなツアー
ご両親と弟さん運営の武川のフレンチレストラン『BISTRO TOMATE』とコラボ
とか、
まあ そそられる企画が次々と!
いくつかのってしまいましたよ(笑)
そして今年は
子どもたちを対象にした『北杜 山の学校』企画もスタート。
ただ単に山に親しむというだけではなく、 自分の身を守る というような、防災的な要素も含まれていたようです。
ヨリミチは、
歩くことを始める
歩くことを続ける
歩くことで健康になっていく
といった 歩くことを楽しむコンセプトで、
ヘビーな登山は無縁な人や、いわゆるシニアにも参加しやすい企画。
ゆりかごから墓場まで。北杜市民だったらよかったなぁ。。とチラリと思ったくらい(笑)
で、今回のヨリミチは、八ヶ岳倶楽部とのコラボ企画ウォーク後に柳生直子さんのネイチャーセッション付きです。
私はかつて茅野市民だったのですが、わちゃわちゃの子育て世代だったこともあり
洗練された雰囲気漂う八ヶ岳倶楽部には 足が向きませんでした。。
始めたレストラン、ギャラリー、ショップがあります。
八ヶ岳本来の植生の樹木を移植し作り上げた雑木の森です。
地面に心地よく日光が届くよう 剪定もしているとのことですが、
ハサミの入った跡などわかりません!
我が家の、ザクザク切ってバサバサな樹木たちと大違い💦
あ、、うちのはまだ若樹ですから💦(笑)
ああ💦前置きが長くなってしまいました(笑)
今回のヨリミチには午後の部に申し込みました。なのでやーくんを送ったのち ゆっくりと高速に乗って、二十代 三十代の頃走りまわった辺りを確かめながら行きました。
黄色く色づき始めた鉢巻道路
清泉寮の。。
ソフトクリームはマストでしょ♡
東沢の橋。新婚の頃だったか、何年に一度の見事な紅葉の年があって、
あの鮮やかな色彩は いまだに忘れられません。
今秋は、色づきはじめ というところですね。
さて そろそろ集合場所の八ヶ岳倶楽部に向かいますか。
SAでうどんを食べてきたのでそのままでもよかったのですけど、ランチいただこうかしら♬
ホットサンドをオーダー。
カフェのフルーツティーが有名だというのを知らず、ガイドのホーリーこと堀内さんからおすそ分けいただきました。
甘い香りの大人のお茶♡
ポットでくるものは、左端に写ってる五徳?(笑)で保温されるので、
いつまでも温かくいただけます。
そうこうしているうちに集合時間となりました。
堀内さんの説明はわかりやすいです。
鉢巻道路をまきば公園へ向かってウォーク
人工林の針葉樹と笹
まきば公園
先ほど来た東沢橋
こんな機会がないと、一人じゃ歩かないルートです。
また まきば公園に戻りながら、遊歩道へ
マムシグサの実
よく整備された良い道です。まきば公園のこんな奥があるなんて知らなかった!
熟年家族のウォーキングにも良さそう♡
木漏れ日
『なかどめの滝』樹林で見えにくいですが、正面は断崖絶壁です。水は枯れていました。この上に鉢巻道路があるということです。
アップダウンのある、八ヶ岳の地形をたどるウォーキングでした。
予定時間ぴったりに八ヶ岳倶楽部に戻ってきました。ホーリーすごい!
次は、柳生直子さんの案内で八ヶ岳倶楽部の雑木の森を歩きます。
笹を払い、地面にまで日が届くようになったことで、
山野草や樹木の赤ちゃんが育っていました。
いったん人の手が入った森は、人の手を入れ続ける。
そういう人の立ち位置を、手間をいとわず続ける…
覚悟を感じる八ヶ岳倶楽部の森のありようです。
今回のコラボ特典!森に寝転ぶ
音や感触、ピリリとした空気、森に『私』を合わせる、
なんか解れていくのです。
見上げた上には・・・
八ヶ岳倶楽部の崖下に水が湧いていました。
この西沢が東沢と合流し、
釜無川となります。
落葉広葉樹に含まれる成分が豊かな海の源になっていきます。
東北の漁師さんたちが森の植林を始めたというのも、そういう関連があるからです。
柳生直子さんのお話の内容は既に知っていたことばかりだったのに、なんででしょう。。
なんだか心が揺さぶられました。
森の呼吸の一部分になれたからでしょうか。
『私なんかがやったことなんで微微細細』
そんな無力感を乗り越えて、
(気がついたことからやろう)そういう気持ちの持ちように変わってきていました。
解散後、ショップをぶらぶらしていると、白花のフジバカマを発見!
自宅までは距離があるし、気候も違うだろうし、この時期からの植え付けってうまくいくかな。。。
ちょっと迷いましたが同時に、
脳裏に 我が庭にアサギマダラが遊びに来た場面が浮かんだのです。
なんだかワクワクするねぇ!
連れて帰って翌日鉢に植えました。
予想以上に良い時間を過ごせて
自分の中に化学反応を起こしてくれたヨリミチでした。