エガクのブログ

絵を描く事と、山に登る事と、作業所に通うハンディのある長男と、夫と、東京に居る二男と…

マーケティング リサーチ エコキュート編

アンコールワットから帰って来て、

旅行の余韻に浸っている翌朝。

 

早朝 犬の散歩から帰ってきた夫が言う。

エコキュートが変な音してるよ」

 

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そういえば、旅行前から 入浴中に湯舟でウツラウツラしている時などモーター音がやけに聞こえていた。それでもまだ気になるほどではなかったので、その指摘を受けて思い出す『そういえば』程度だったけど。

 

タイヤのパンクを 膨らみの差異だけで見つけ出すというお手柄を上げたことのある理系男子の夫の言うこと、取説を取り出して0120で始まるお客さまセンターに電話した。

 

実はエコキュート、夏にも 漏水を見つけメーカーに修理を依頼したことがあり、

その時は0120のセンターに電話後間もなく1時間もしない間に 現場の担当者から折り返し電話がきて、すぐさま部品を交換していった迅速さに ひそかに感服したということもあり、1万円足らずの出張修理費も高く感じなかった。

 

その記憶があり 携帯の番号を教えていたが(出先で受けては悪いな)と思って 出かける気にもならず家にいたところが、年の瀬もあるとは思いつつも一向に連絡がなく 結局 日中無駄に過ごした苛立ちで再び0120にTEL。

チクリと刺しながら督促する。

 

 

最初の電話の時、

「どんな音ですか?」と尋ねられて

「カラカラ みたいな…」

「えぇ?そんな音?モーター音ではなくて?」(そのような音が範疇にないかのようなニュアンスで言われ)

そんなやりとりがあったと夫にこぼしたところ、

「音がしてる時 ぼくが『ママも外に行って聞いてごらん』と言ったのに、聞きに行かなかったからだ」

と、

多方面から とんだ とばっちり。

 

そしてこの一言で、夫も地雷を踏む。

 

「むーーー! 私が聴いたか聴かなかったかじゃないでしょ?

理系のあなたが違和感を感じたその音の特徴を言っといてくれればよかったんでしょうが。私に異音の種類まで聞き分けられるわけないでしょ!直接聴いてたって表現出来るか(怒)」

まくし立てる私の言葉に被り気味に「回転体がそのたび何かに当たる音」と、言い直しておりました。。(笑)

 

日中は すでに音がしなくなっており、

来た業者に「音しませんね」と、言われる可能性もある。それ また私が被るのか。。嗚呼…

 

非常に気分悪く居たところに業者来訪。

 

「ではとりあえず中を見てみますね」と言うので家に戻ったところ、すぐさま業者がドアを開けた。

蓋を開けてすぐ原因が判明したようだ。

目視ですぐわかり、音は直接の関係はなかったようだ。(なーんだ よぉ)

 

熱交換器からの水漏れで それはエコキュートの心臓部分であり、本体にハンダ付けしてあるので代替え機を置いて数日…となり、修理に13万円程かかると。

「えぇーー13万円⁈ 」

修理にしても その場で1万円くらいのつもりでいて、

フルムーンでの出費直後だっただけに 

卒倒しそうになる。

 

『持つ者』の宿命である。

若い時はテレビ番組で豪邸など見ると「うわー良いわねえ」なんて思っていたのが、結婚後くらいからちっとも羨ましくなくなった。

月の電気代11万円でシャンデリアとネコ脚の家具が並ぶデヴィ夫人の家見ても、「自分で掃除しないんならね」

冷ややかなものだ。

あえて加えれば、そんな掃除しにくい家を掃除する者は、掃除することで給料貰える。

 

そして設置年数を考えたら、次々故障し始めることも考えられる、と。

お買い替えを 検討されても良いかも、、と。

 

その値段が まためまいがしそうな金額だった。カンボジアビジネスクラスで ふたりで2回は行ける。。。

 

でももう待ったなしのように言う。いつ止まるかわからないと。

金額にクラクラしている場合ではなさそうだ。

建て売りだったので、ハウスメーカーエコキュートの在庫があるかなど聞いたほうがいいですよと、オフレコのアドバイス。すぐさまハウスメーカーに電話すると、子会社の担当者というスーツ姿の人当たりの良さそうな男性が 夜間の間にうちまで来た。

 

そしたところ 先の業者が提示した定価価格よりも安い価格を告げられ、

「実はかねてよりお伺いしようと思っていた案件がありましてね…」と、

ソーラー売電事業が縮小し、もう二束三文のような金額に下落します、それで皆さまに蓄電池をお勧めしているのです、と。

 

うえーーーちょっと待ってよ、それになると百万単位じゃないの?

 

もう頭の中パニック。。。

 

もちろん一存では決められないのでと夫の番号を伝え、放心状態。

…………………

 

これじゃあ退職までに繰上げ返済完了など無理じゃないの?とか、

アンコールワットだってもう行けないわ、、とか、

思考の乱反射を起こしながら夫に電話した。

 

ところが

 

夫に時系列で話しながら こうも考えていた。

エコキュートだよね?

エコキュートって給湯器ってことだよね?

止まって困ることって、お湯が出なくなるって事だよね…と。

それも、夫も 私の話を聞きながら 同じことを考えていたのだ。

 

(私から言わせれば理系の)業者に急かされ、そりゃ業者の立場なら『いつ止まるかわからない』し、『年末年始を考えたらお早い決断』が必要なんだろうけど 

お湯でしょ?

 

止まったら止まったで生活すれば良いじゃん

 

お風呂は温泉あるし、

台所のお皿洗いが辛ければ厚手のゴム手袋すれば良いんじゃないの?

あ、テムレズあるじゃん!

 

私の中で 何かのスイッチが入った(笑)

 

翌日さっそく いつも行っている山形村にある電機店に行ってエコキュートのことを言うと、見積もりにお伺いしますとのこと。現状を見ないことには見積もり金額も出せないのだそうだ。

前夜夫の書き出したメモを見た店員が、

「うちは松本市の補助対象外なんですよ、山形村なんで💦」

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え? 施工の住宅が松本市ではダメなのか?

疑問を持ったら聞きに行きたくなる性分、見積もり予約は取って

翌朝 市役所へ出向く。

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担当部署で丁寧な説明と手順必要書類のことを聞く。

次は渚の電気店へ。

ここでも見積もり予約をもらい、

そのアシで松本市電気店へ。

ここは山形村電気店と同じ店名なのに違う店のようだ。互換性が全く感じられない。

山形村のはかつて違う店で数年前に吸収合併されたからなのかな。経済のことはよくわからない。

車のトヨタも、トヨタネッツとトヨタカローラと、その後につくナガノと信州で、全部違う会社なのだそうだ。

そんな大資本の都合は さわりだけわかれば良い。

 

(お湯でしょ?) あの気づきでずいぶん楽になった私は、数年ぶりの巨大なモールを観察する余裕があった。

なんだか造りがオサレなカフェがあったり 電気店なのに生活雑貨や消耗品があったり、家具屋のようなベッドルーム リビングルーム等の生活提案コーナーもあり、これはリサーチしがいがあるぞと。

おーっと、今日のところはエコキュートだ(笑)ガマンがまん。

 

出先から帰ったばかりの担当者が丁寧な説明をしてくれた。

かく言う私も 電気店三軒まわってそれぞれの説明を聞いて、

チラリと貼り出してある価格を見て

市役所にも行って聞いてきたので、

的を得た質問をしていることに気づく。

 

これこそマーケティング リサーチャーの本領発揮だ!

 

渚の電気店(二軒目)の見積もり日程候補で、実は 明日は、候補に上げずにいた。

ヤーくんのヘルパー予約していて、スキーの初滑りにでも…と考えていたので(笑)

 

仕方ない。でもタイミング的にドンピシャである。むしろ よく空けておいたな と、感動すらした。

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本体価格、長期保証、安く抑えたいこちらの希望…その辺まで考えると三軒目の電気店が良さそうだ。希望の機種が営業所の在庫にあれば、無理やりの突貫工事でもなく 年内設置も無理な事ではないと言う。

二軒目の担当者は関西人で、気が合いとても良い人だとは思ったが、そこは生き馬の目を抜く市場主義経済。悪く思わないでくれたまえ。

 

そして、三軒目で衝撃的なことを知る。

持参していた取説を一瞥して

「今設置されているのは標準地仕様ですね。」

「ええーーー! この長野に? 寒冷地仕様じゃないの?」

思わずのけぞった。

二軒目の関西人おじさんが、

「例えば数日前の -2°cくらいが続くと 標準仕様ですと配管がやられたり、それだけで寿命は縮まりますからね。それに長野で標準仕様だと保証はつけられないですから。」って言ってたよ?

なにそれーっ

 

そりゃ寿命も短いわけだ。

建て売り住宅って そういうコストカットするんだ!

「うちがお勧めしているのはもちろん寒冷地仕様です」と、お兄さんニッコリ。

 

帰り、そのモールに旅行会社があり、パンフレットの中に『カンボジア』を見つけ、二冊持ち帰った。

早割り申し込みしたら、プライベートプールのあるプレミアムスイートルームに変更できるという。泳ぎ放題?

 

夫が帰宅したら言わなくちゃ♡

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あ、エコキュートの後にね(爆笑)

 

 

 

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。