京ヶ倉、なぜにそなたの名は 京ヶ倉
距離としては近いものの、私の生活圏ではない生坂村。
明科を過ぎるとガラリと空気が変わります。
梓川と奈良井川等が合わさった犀川も、生坂のそれは 通常から水位は高く水量も多く、
今年の長雨の時など怖くはなかったのだろうか…と、そこに住む人々に想いを寄せたほどです。
気がつかれただろうか。国道19号を長野に向かって走るとき、
山と山の合わさりから徐々に、異質な稜線が近づいてくる事を。
それが京ヶ倉の山容です。
990mと、決して高くない里山です。なので国道から眺めても稜線上の樹木の枝葉まで見えます。
なのにググっと迫ってくるこの雰囲気!屏風のようです。いかに急峻かが伝わってきます。
実は自粛解除すぐに、京ヶ倉登山の下見に 生坂村をウロウロしに行きました。
ところが村内は、まだまだ自粛の真っ最中の雰囲気。
道の駅で村外者が買い物をするのもなんだかはばかられるような空気を感じ、林道ゲートにも新型コロナ対策の貼り紙があり、近々の登山はやめました。
それからしばらく忘れていたのが お盆前の最後のやーくん支援の日。
私の家族サービス前の 最後の自由が利く日(笑)。
漫然と家事をして過ごすより、
店のはしごをして底値の買い物をするより、
京ヶ倉ー! と天の声。
はい!わかりました。行かせていただきます。
やーくんを作業所へ送ったその脚で、愛車ノアは生坂に舵を取りました。
あーやっぱり低山は春先に登っておきたかったのよぉ〜 ちょっとドアを開けると甲羅の固い大きめの虫がブンブン💦 あわてて閉めても車にカツーンと体当たり(笑)
林道ゲートって、何故に初めての時は こんなに後ろめたい気持ちで開けるんでしょう?(笑)
ゲートの向こうにお墓があり、その前に広い駐車スペース(勝手にそう思っただけで説明や看板は無し)
その先も試しに走ってみましたが、道幅が正味軽トラ一台分なのでお墓のところまで戻ってエンジンを切りました。
そこから5分ほどもジョギングしたところに、舗装道路から脇に入る『京ヶ倉登山口』の看板が。
いよいよ登山開始です。
やはり近いこともあって、四賀の虚空蔵山や光城山、長峰山と似た雰囲気で…
と思っていたら、樹林帯の中からキレットがいくつもあり、両端切れ落ちています。(これ、落ちたら『滑落』じゃなくて、『転落』だなぁ)なんて覗き込みながら思ったり。
でいきなりの急登の始まり。
進行右手(東側)が樹林越しにひらけてきました。
(山深い。。人工物なし)
尾根をキレイなツヅラ折りで登って行きます。
そこで、降りてくるおじさんとすれ違いました。
そのおじさんに「よくまあ ひとりで?」と声をかけられました。
どの山にも、そこの主のようなおじさんが居ますね。そういう人だったのかな?
松の感じなど、黒戸尾根の雰囲気に似ていると思いました。
稜線に出ると、『馬の背』『巻き道』の分岐に来ました。
考えなしに馬の背を選んだ私。
最もナイフでリッジなところはロープが張ってありましたけど低過ぎで、掴んでても安全な気がせず💦
手すりがないと、途端に腰抜けの私(笑)
誰も見てないし、と 四つ這いでなんとか越えました。
(ここじゃないの!もっと切れてる上に足場が斜め💦)
京ヶ倉頂上からすぐ目の前に、上の平たいピークがありました。大城でしょうか。
あそこまで行って駐車場まで帰ってくるとなると一日仕事だなあ…。
いつかは行きたいですね。