高熱瑣談
木曜は やーくんの支援が入っていたので、何をしようかあれこれ考えていた。
雪も降った事だし白馬へスキー!と、senseにいた人たちや夫にも宣言。
それが 筋肉痛など残っていたからか、四月にもなったからか、
寒い方へ行く気持ちがどうしてもわかず、
それなら甲斐駒ヶ岳の麓は神代桜も咲いているそうだし日向山に登ってくる!…と
夫に訂正報告。
ところがその夜、寝ようとした頃からどうもおかしい。。。寒くて布団のほんの隙間の空気まで感じてしまう。悪寒戦慄というやつだ。
朝が明けて お出かけどころでなく やーくんの作業所送りまであやしく、それをなんとか送っていった。検温すると38度。病院に行く余力もなく布団に倒れこんだ。
ジョンくんが小学生の時のことがよみがえる。
高熱でうなされながら涙目で「ぼく、このまま死んじゃうのかな…」
あの言葉のままに今、死ぬときってこんななんだろうな、とも思った。
季節はずれのパウダーも、青空に映える甲斐駒が背景の神代桜も、
どうでもよくなる。
あ、この感情一度経験ある。
二回めのお産のあと 産後の肥立ちが悪く、医者に「あんたこのままだと敗血症になるよ」と言われたときだ。
下がらない熱とパンパンに浮腫んだ脚。自分の排泄もままならず管入れてくださいと依頼したくらい。子どもも誰かが育ててくれるだろうと。それより横になりたかった。
結論 なんとかV字回復。
40日入院して、退院したら外界は春になっていた。
欲が出ているうちは それが生命力のバロメーターなんだ とも思った。
V.E.フランクルが、自分は収容所を出たら執筆をする!という気持ちがあったから どんな凄惨な場面でも、いつまで続くかわからない状況下でも 自分を失わなかったと(本文そのままではないですが)言っていましたしね。
熱が下がった翌日もスカッとした青空。
送っていった道すがら、甲斐駒ヶ岳がてっぺんまで見える。
行っても良いかな〜とチラッと思った…
まだ生きたいようだ(笑)
#それでも人生にイエスという
#夜と霧
#V.E.フランクル