エガクのブログ

絵を描く事と、山に登る事と、作業所に通うハンディのある長男と、夫と、東京に居る二男と…

犬の本能と、人間の真似ようとする気持ちと、

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スイちゃんをお風呂に入れました。

犬は猫ほど小さくならないんですよね。

猫は ほとんどフワフワの毛でかさ増ししていて、
実家で飼っていた猫を洗うと
ビックリするほど小さくなってました。

ミニチュアダックスのスイちゃんは、
自分で体を拭きます。
すごいよね~誰も教えてないのに。
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たぶんすぐに親から離されてるから親のやってるところを見たわけでもないだろうに。。。

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いま、やーくんは、歯みがき特訓中です。

これがまあ大変!
真似ないから。

東京在住時に、質の高い障害者歯科診療の自治体に居を定めたことが幸いし、すごくスモールステップで
場所への抵抗、
器具への抵抗を和らげてくれたので、
いざ虫歯が見つかって治療になっても
笑気麻酔程度で出来たんですよね。
(笑気麻酔=ボーッとさせる程度で 意識もあり、外すとすぐ覚醒する。)

歯科治療って、
削るとか注射とか、
ちょっとじっとしないといけないじゃないですか、
出来ない患者は
入院して全身麻酔で一気に治療しちゃうんですよ。
もちろん付きっきりの付き添いも必要で、 術前数時間は水も飲んではいけないとか、全身管理も徹底しないと命にかかわるから
大変なんですよね。

でもやーくんは、
抜歯の時だけ全身管理の要らない 帰宅できる麻酔で出来たし、(名称知らなくて かっこわるー💦)
ましてや初歩の虫歯は笑気麻酔で済ませられた、
いわば優秀な歯科患者。

特殊診療科って
配慮が必要な小児歯科以上に高度な、
一般の治療知識と
わずかなチャンスで治療出来ちゃう凄腕テクニックを持った歯科医の居るところ...

だと思っていたんですよ。

2018年末、定期検診時に虫歯が見つかったといって 治療を始めた歯科医の
荒いこと荒いこと!

それも
治療以前の
口のこじ開け方とか、
器具の突っ込み方とか、(突っ込むって表現がピッタリ...💧)

きほんのきの部分!

その辺を棚にあげて、拒否をすることを やーくんの障害の重さのせいにしてくるので どうにも我慢できなくなって
「もっとやさしくあけたり器具をいれるにしてもそっと入れてください。彼は今まで笑気麻酔で治療出来てきたんです。」
と伝えると意外なようすで

「そうなんですか?」

笑気麻酔かけてボーッとなっているのにいやがって取ろうとしたり起き上がろうとしてくる姿を見て「出来ませんね」

こういう指摘って神経使うんですよね。

感情的になったら負け。
声を荒げたら負け。
あなた女のくせに...みたいな悪口になっても駄目。
その瞬間にモンスターペアレントにされちゃうわけです。

低い声で、顔もあくまで平静に
「あなたの治療を拒否します。他の歯科医に代わってください。」

そこまで言いました。

「今日は 医師が居なくて出来ない」
とも言われたけど
(治療としたらほんのちょっとなんですよ。それをわかっていて向こうもそう言うから、)
「結構です。(他の歯科医になるんなら)改めて受診します。」
と返事したところ
奥に引っ込み、

しばらくおいて違う歯科医が登場。(居るじゃん!)

笑気麻酔とわたしのなだめと迅速な治療で、、、

出来たんです!

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後日談があります。

三ヶ月後の定期検診が3月にありました。

予約日決定の お知らせのハガキを見たら、またその歯科医の名前があります。。。むぅ…
『他の歯科医でお取りできなかったので🔘医師です』と。

この地域唯一の歯科の専門病院、医師は複数居るだろうが。嫌がらせか?いや、わたしはやーくんの代弁者になってキチンと伝えた。なにをひるむことが、後ろめたく思うことがあろうか、と。



こうしよう。

まずは非礼をわびる。前回は失礼いたしました、と。
これからも(定期検診は)よろしくお願いいたします、と。
そのかわり、治療は他の歯科医にお願いします、と。
低姿勢。なおかつちゃんと釘を刺す。
意思表示する。

よし、これでいこう。(こういうこと四六時中考えていて、心労で身体中にガタが出ました。あぁ!ぎっくり腰の頃ですよ。)

で、迎えた X デー。

普段 家のことに口出ししない夫も
気づかう様子を見せるほどの X デー。

予約時間は守って、いつも以上に身なりもととのえ 勝負服に勝負メイク。

迎えた歯科衛生士が ベテラン域、(私より年上っぽい婦長クラス)
そして出てきた医師も准教授レベルの歯科医。(私と同年代っぽい)
(今まで医師も歯科衛生士も20代から30代だったんです)

ハガキには 違うことを書いておいてのフェイント技。
(いや、もしかしたら問題として議題にあげたのかもしれない。。。)とか、
頭の中ではぐるぐる。

そして、

今まで松本に越してきて以来この病院受診してきた十数年、
一度も行われなかった

「お母さんは手を出さないでいいですよ。」
そして、
「本人に磨かせてください」
なんて歯科指導が!

ビックリですよ。

障害の患者は、
治療だけ受けられたらOK みたいな、
磨かせてくれたらOK みたいな。

ちなみにやーくんと親の私 そこはクリアしていて、
その前の担当だった 優しい歯科医には毎回「やーくんはいつも綺麗に磨けていますね。僕が診ている患者さんのベストスリーに入りますよ」
と言われてたんですから!エッヘン( ̄^ ̄)

で、現在やーくん本人が磨くようになる習慣つけに、見ようとしないわたしの歯みがき姿をしつこく顔の前でデモンストレーション。

ひとさまには見せられないような あられもない姿です(笑)

てこずってはおりますが そんな些細なこと、日々取り組んでおる今日この頃です。

誰も教えないのに体を拭けるスイちゃんを見ていて、 思い出した事でした。