エガクのブログ

絵を描く事と、山に登る事と、作業所に通うハンディのある長男と、夫と、東京に居る二男と…

愛玩犬とゲノム技術

ミニチュアダックスフントの スイちゃんを飼っている。

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何年か前にテレビで、
狩猟犬は 狩猟に役立つ能力を備えてきて、
愛玩犬は 人間が好むように姿を変えてきた...と言うのを見て 驚いたのと、納得したことがある。

人間の乳幼児の身体バランス、顔の目鼻の位置、
あれも成人が『可愛い❤』と感じるように出来ているんだそうだ。そして世話をしたくなるような容姿をしている と。


たしかに。

スイちゃんを観察すると、
幼女が二つに結んだような耳の毛。
それもツヤッツヤで
クリクリッと巻いた柔らかいくせ毛。

目は ほとんど白目がでなくて全部黒目。
で、ウルウル

鼻が長い分、口は正対するとほとんど見えない。耳の下まで切れ込んでいるのに。

動作もどんくさく
自分で走っているのにコケたり、
膝だっこしてるのにずり落ちたりする。
触れても柔らかく温かい。
すがりついて甘えたり、
出先では ブルブル震えたり。

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か、可愛い(笑)

これが...

これが意図した結果の姿だとは。
おそれいる。
愛玩心をそそるに、ドンピシャだから。

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今朝、ニュースで盛んにゲノム技術の商品がこの夏にも店頭に並ぶと言っていた。
養殖鯛が、筋肉多目の鯛となるらしい。

鯛は、潮流に揉まれていて美味しいと言うのは定説で、天然の鳴門鯛など高級品だ。

養殖だと網のなかでボーッと過ごしているゆえ筋肉が育ちにくい。限られた範囲では運動もさせにくい👉したがって元々筋肉がつきやすい鯛にしてしまおう...ってことか。
画像もあったが、不自然に膨らんだ胴体だった。

早急過ぎないか。

限られた場所で生まれても筋肉がつくのを 世代交代の中で身につけていくのを待ってはいられないのか?
人間だって なん億年来の飢餓の恐怖が 遺伝子に染み込んでいるから脂肪を溜め込んでいくのだ。
その矛盾に気づいたから スポーツしたり、意識して体を動かしている。人体研究で いろんなことがわかってきている。
そのベクトルが、ひょんな拍子にさして動かないことの方を肯定して 人間にゲノム操作したりはしないか?

いや、思考が飛び過ぎました、すみません。

いづれにしても流通させたい側の進化であって 消費者主ではないので、どうこう言えず取り入れられ技術も範囲も拡がっていくのだろう。

数十年前の遺伝子組み換えも、
それでおいしくなるのかと思ったら、
虫がつかないとか、
栽培しやすい所以の組み換えだった。

愛玩犬の進化のようなスピードでは追いつかないんだろうな。

それが私の生きている世界。

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ここのところ絵を描くのにシャットアウトするため ヘッドホンで米津玄師を流しっぱなしにしていたら、ききとれなかった歌詞がわかってきた。

四国の同郷だから?(笑)
死生観が似てるって思った。


『もしも

このまま明日が来ないならどうしようか

それなら笑って過ごしたい

君に会いに行こう』



この科学の進歩も 僕らの歩んでいる流れのひとつなんだね、米津玄師くん。

『恥ずかしいくらい生きていたぼくらの声が
遠く遠くまで届いたらいいな

誰もいない未来でおきた呼吸が

ぼくらを覚えていますように

何千と言葉選んだ末に

何万と立った墓標の上に

僕らは歩いていくんだきっと

笑わないでね』