エガクのブログ

絵を描く事と、山に登る事と、作業所に通うハンディのある長男と、夫と、東京に居る二男と…

第二コムハウスの参観日

朝からまとまった雨が降っている金曜日、第二コムハウスの参観日でした。
参観日といっても様子を見ていれば良いのではなくて、作業同行することになると思いますよ。というか、作業所として初めての試みなのです。

昨日までみたいな炎天下でなくて良かった~と、胸を撫で下ろしました。

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まずは朝の会。
今日一日の予定を可視化して理解しやすくします。

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協力企業さんのところへ移動。
段ボールの積み込み作業

「段ボールを車に積んで」と言葉で伝えて それが拾い始めるとかの 彼の行動に表れるまで3拍くらい必要で、マシンガントークの私にはジリジリとした間が 繰り返し出てきます。我慢の時間(笑)
けれど職員さんは待ってくれるんですよ~ありがたいです!

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させられる感より、彼が(これを積もう!)と 取り組む事が大事。支援側は我慢の時間💦(笑)

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中にあった『ポテトチップスクリスプ』気になる。今度スーパーで探してみようっと。

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積み降ろしは座席から押し出して職員さんが運び込む。
職員さんが作業に専念する必要がある場面などでは安全確保のためにこんなやり方もとっている。マンツーマンなので。

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晴れていれば、城山公園の黄色い土管の土がお気に入りの場所
今日は雨なので残念。。。

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昼食も用意してもらっていただきました。
人が作ってくれた食事って、なんであんなに美味しいんでしょう~!!それもちょうどミートソースが食べたかったからドンピシャで 完食。

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午後イチ
企業さんの倉庫を3回目にして空っぽに出来ました!小休止のお茶が美味しい~♪

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その後は戻ってペットボトルのラベルはがし。午後担当の職員さんは、一袋 叱咤激励 頑張って終わらせました~

養護学校から20代前半の頃は、私が居ると指示も入らなくなり帰りたくなり...といった不毛の時代が続きました。
(あれ?)って顔はしますが、頑張る姿を見ることができたし、安全面と作業の両立を日々成立させて過ごさせてくれている職員さんに感謝感謝です!

さ、今夜は 夫も飲み会だし、スーパーの中食(=お総菜)でヨロシク(笑)

呼吸とヨガと登山と。変わり始めた体組成は生の軌跡

五十数年かけて集めたピースがここまで来てピタピタっとはまりはじめ、パズルを築き上げつつある...という感じがしています。

今回のキーワードは『呼吸』。

4月の過呼吸のことがずーっと頭にあってコロコロ転がしていたことで、その答えのヒントのようなものに出会っていたのです。

なにげに見ていたテレビ番組のテーマが『肺機能』。

肺に問題ありのタレントは、口呼吸でした。
それと女性だったゆえか 筋肉量不足。

肺は自ら動くことは出来ないため、横隔膜などの体幹周辺の筋肉で動かしている と...お!!

ということは 心肺機能って 筋肉の機能向上で上がるって事じゃないの?って言うのがひとつ目の気づき。

あ!5月に受けた『体組成計』。

私は五十代女性平均値よりも 体重に対する筋肉発達率が全体低く、
低いレベルでバランスとれているという(笑)

脚で95%
腕 85%
胴体 91% (笑っちゃうねww )

今通っているGYMZEROの善良なところは『肉をただつければ良い』と考えてないところですよ。その人に応じた必要なからだ作りをサポートしてくれているんだと感じています。

私の場合は脂肪があり過ぎなので(隠れ肥満で糖尿予備軍、寝たきり予備軍(笑) )脂を落とすという難しいミッションも抱えておるんですが。(おかげさまで、当初-5㎏目標スタート、今は-2㎏通過中~)

話を戻しますと、呼吸のための筋肉。体幹
これ、意識的につけることってこれからの方向性です。

おそらく若いときから筋肉少な目で きてただろうし、猫背でお腹ぽっこり。ということは 五十数年浅い呼吸で 生きてきたんだと思います。

ZEROで呼吸の指摘を受けるまで

吸う👉お腹引っ込む
吐く👉お腹出る=腹筋緩めてる

ってしてました。

そして今日。。。
巡りめぐってFB友だちの由利子さんから

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ティーヌヨガに出会ったのでした!

由利子さんの説明は、ヨガは『呼吸』だと。

からだの隅々に空気を届けるための動作が象徴的なポーズなのだと。

呼吸!!

入ってくる空気を感じながら
一時間じっくりと、取り組んだヨガ。

脱力して目を閉じ終了。
そして目を開けると、別の世界に居るような...
澄んだクリアな...
明瞭な...
不思議な感覚。

また是非受けたいです!
あ~近所だったらなぁ(笑)なんて。

念願の日向山、そして べるが尾白の湯!(笑)

「はじめての山は、無雪期に登りましょうね。(^^)」

これは 今年一月のこと。
「今冬雪が少ないので、(大丈夫かと判断して)日向山に登ろうと思います。」と、
登山家 花谷さんのお父様に話したときの、お答えです。
もうね、すごくダンディーで優しくて、花谷さん以上に男前!
北杜市の武川にあるフランス田舎料理『ビストロトマテ』にいらっしゃいます。

思う答えでなかったにもかかわらず 即座に「はい!そうします❤」と返事してしまいました(笑)

(;^_^A
それはいいんです。

日向山が気になり始めてから数ヵ月。あたため続けていた ということを、言いたかったわけで(笑)

黒戸尾根の、『刃渡り』という周りが開けたナイフリッジなエリアがあります。
見渡すと 見おろす位置に先だけが真っ白な山があるんです。

また、小淵沢駅に登る途中でも甲斐駒ヶ岳の手前に白い肌が見えます。

それが日向山山頂です。

尾白の甲斐駒ヶ嶽神社の手前に『矢立石・日向山』と看板もあります。

ずっと気になっていました。

徳本峠30㎞踏破から中二日ですが、プロアドベンチャーレーサーのようきさんの ボディケアを参考に試してみたら、嘘のように身体にダメージがない!我ながらビックリしました。

(1) まず冷やす
(2) お風呂にゆっくり浸かる
(3) 内蔵疲労を感じたら酒を断つ
(4) 体幹のストレッチを重点的に繰り返す
(5) 睡眠を充分とる

こんなです。
それでも今までしてなかったんです。
下山して
帰宅して
そのまま家事して
さっとシャワー浴びて
寝る。。って感じで。

下山後に温泉に行くようになったの昨秋からでした。

よくプロ野球の投手が肩に氷のうくっつけてるのを(まあ派手なこと!)くらいで、重要視してなかったわぁ。

今回 家では一番安価のシップの使い残しをベタベタに貼り、入浴時は冷水シャワーをしばらくかけました。

(3)はツラいよね!(笑) 事を成した後のビール! けれど 飲みませんでした(笑)
というのも、
身体が疲れすぎた後、
下痢することが度々だったのですけどそれがイコール『内蔵疲労』の状態だと気がついたのは (それも)つい最近で、
お腹ゆるい人だから仕方ない...くらいにしか考えていませんでした。
今回も 少々ダメージがありました。通常の排泄になるまでアルコールはやめておきました。

さて。

やーくんのヘルパー支援の日で、
天気も良さそうで、
体も動きそう。
行くしかないっしょ!

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高速から見える甲斐駒ヶ岳は、頂上が雲に隠れている。天気予報では晴れだが湿気が多目、場所によっては大気の状態不安定...
今回は どんなところかの空気感を見るためにとにかく登ることにしました。

さすが 山の団十郎 甲斐駒ヶ岳の兄弟分。結構な斜度で ずーっと上り坂。

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また、黒戸尾根の時にも思ったのが、小鳥のさえずりが ステレオのように聞こえてきます。
まるで私に聞かせているのかしら~♪って言うほどです。徳本峠は渓流の沢音で、こんなに鳴いてなかったな~

SUNTORY白州蒸留所のバードサンクチュアリの上部だからかな。
これも南アルプスエリアの楽しみになってます。

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そしてずーっと樹林帯の登山道から……
白砂とビューが、不意にドーン!(笑)

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これは行ってもらわないとわからないと思うわ(笑)

岩に座っておにぎり🍙を食べている間に雲が上がってきた!
団十郎~!頂上が出てきた~♪
やっぱりかっこいい~!

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しばらく眺めているうちに かしましいグループが到着してきたので下山開始。

というのも、もうひとつお楽しみの目的があったからでした。

今日は火曜日。まなびーさんご推薦の べるが『尾白の湯』営業中~!
\(*^o^*)/わあ~い♪

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私が黒戸尾根から下山してくる日はいつも水曜日。
イコール『尾白の湯』定休日 (T-T)

いつも月曜日にやーくんをショートステイに送ってって
火曜日に入山
水曜日に下山
ってスケジュールなんです。

良いです~♪

ゆったり作られてて気持ちまでのんびりしましたわ~
内湯の広い湯船も温泉。ちょっと口に入ったら塩味しました。
露天風呂も赤湯と白湯の二種類。
八ヶ岳が借景(女湯)になってます。
サウナもドライとウェットの二種類あり、水風呂もありましたので ありがたく冷却させてもらいました。

べるが『尾白の湯』
プチ旅行気分味わえますよ!

念願のクラシックルート徳本峠!

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(智恵子の愛した桂の大樹 in 徳本峠 岩魚留小屋)

前から行きたいなと思っていたのです。

地元民ですから まずはローコストで、と思っていて。

(1)新島々駅向かいの、パークアンドライドの無料駐車場に車を停める。
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(2)新島々発のバスに乗る。
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(3)上高地から明神を目指す。
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(4)明神過ぎたら右折、徳本峠を目指す。
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エストンが涙した穂高を振り返る
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(5)島々宿から路線バスに乗って新島々駅に戻る、
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と。

上高地バスターミナルから島々宿まで23㎞ありますから、どうしたって時間がかかる。
これなら遅くなっても終バスなどを気にせず、
泊まる必要もなく、
片道バス代だけで行けるとみた!

逆うちですけどね💧
そこは地元民ですから。そのうち何かのチャンスで順うち出来る...かも!

ま、まずは可能な方法で、
どんなところかの空気感を知るためにも、
とにかく歩きたかったんです。
加えてその23㎞という距離感を、身体に覚えさせる。
そっちのほうが今回の大目的です。なぜか?は後日(笑)

6月一週目の土日は、ウエストン祭で ツアーも組まれて人が入っていると、徳本峠の保存活動をされている奈川のニサクさんに情報いただきました!
島々側は、確実に熊生息していると聞いていて、山相棒の居ない私は熊が恐かったので、そこに合わせて入山いたしました。

しかし同時に、それは数百人と対向するはめになり少々閉口しました(笑)

明神側にはまだ雪がありました。
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長靴のおじさんが、「冬道を直登すれば 雪を切ってあるから大丈夫だ。山荘で聞いてきた」と言い、早めにチェーンスパイクを着けてる私に「要らないと思うよ」(ふふん)。
「一人なんで、備えます」と私。

冬道直登ルートを登っていると雪がぱっくり割れて沢が出ており 足場は極めて悪い。
そうこうしているうちに、上から足もとのおぼつかない小肥りおじさんが下りて来ます。「沢に落ちたりするの嫌なので」
とのこと。上に行くほど また歩ける感じでもないんだ…。
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(引き返した沢の割れ目 上の夏道から撮影)


私も(去年のGW のとき、こんな沢のきわ歩かなかったぞ。。)と、GPS 出して見たら 夏道がやっぱりあって、数十メートルずれてる。去年藪こぎした記憶もないのできっと入り口があるはず!と引き返して降りながら見ていたら 夏道の続きがありました!なのにまだ長靴おじさんは「雪を切ってあると聞いてきた!」と言い張っています。

情報交換は大事だけれど、同行者じゃない人の言うことは耳半分で良いな...と思った体験でした。雪の足跡も 気をつけなければ…要は 私も夏道を見落としていたわけです。

そこから相当 夏道を数回つづら折りで上った先に、長靴おじさんが聞いたという 雪を切ったトラバースがありました。難しいですねー 言った方も、どこを雪切りしているかとかその 標高とか目印とか、きちんと言ってないんでしょうね。

ワタシには良い経験でした。

そのトラバース部分で最初の対向者。
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4時に島々に通過するバスで歩き始め、ここまで五時間で来たとの事でした。

いや、この人は参考にしてはいかん(笑)トップランナーならぬトップウォーカーだもの。

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徳本峠小屋でおにぎり🍙1個食べ早々に出発。

島々側は、日当たりもよく、急に別世界になりました!深い里山って風情で、植生まで違っていました。
そこからポツリポツリと登ってくる人。ニリンソウなど踏まないように避けるの大変でした(笑)
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逆うちのほうが下りで楽なはずなのに、
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岩魚留小屋までも長かった~💦
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二股までも長かった~💦
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(同じような絵ヅラばかり(笑) )
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団体さんとの対向が終わって 相当下った1時半頃、休憩していたふたり連れに思わず「これから行くんですか?相当ありますよ!」と、ひとこと言わずにおれないくらい
長かったです。
あれは、あそこからだと徳本峠でも6時か7時になったと思いますよ。
テン泊なら良いのかな?すみません、余計でした💦
は!私も人のこと言えないじゃん💦(笑) 喉元過ぎるとは、このこと...💦

右膝が痛みだしたのです。
まずはストレッチ。はっきり痛くなる動かす方向があったので、歩き方の修正。
そのうちどうにもこうにも痛くなって止まってしまったとき、先日受講した『メンタルトレーナー講座』
でのアドバイスを思いだし、
「大丈夫だ~痛いのなんか気のせいだ~」
と声を出し繰り返す。「大丈夫だ〜痛いのなんか、気のせいだ〜」周りに誰もいないから 遠慮なく(笑)

次に感謝のお念仏
「ありがとう~足さん~ありがとう~腕さんありがとう~からだ~ありがとう~肺さん~ありがとう~心臓さん~」これもエンドレス

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(深い谷が開けてきたぞ!)

セルフケアが出来るって山では大事ですよね~。

どんだけ効果があって動けたかって?

帰りのバスに乗るのをやめたんです。
新島々駅のマイカーまで歩きましたわ~!!
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(このアングル、みんな見たことないっしょー!(笑) )

もう本当に歩き瞑想状態。思考が邪魔しないで淡々と歩きました。
バスだと9分ですけど、1時間かかりました(笑)

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トータルほぼ30㎞!
かかったお金、片道分1950円!

良い道でした。けどしばらくいいわ(笑)

『死なない程度の失敗』

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(七丈小屋からの富士山とオベリスク 雲海)

私は登山歴3年だが、ひととおりの基本のキのレクチャーを受けた後は、この『死なない程度の失敗』の必要性を痛感しています。

ガイドさんに守られての自分のキャパ以上の山域に足を踏み入れたときの感動も大きいですし、
(自分じゃムリ...)と 放りなげていた場所を目指してコツコツと プラン、体づくりから道具からを積み上げ準備してゆく緊張感、高揚感!

実は5月のやーくんのショートステイ分、どこに行こうか 何をしようか間際まで未定でした。
シーズン前でもあるし、(日帰り低山かなぁ)と 固まりかけた矢先、七丈小屋サイトでマグカップ販売とのこと。

見た瞬間に決まりました。「黒戸尾根行こう!」
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(そしてゲット)

宣伝効果あり でしたね(笑)

まずは情報収集ですよ。ここからハイテンション始まってます(笑)
この時期は 刻々とコンディションが変わるエキスパートシーズン。
今回ソロでの山行なので、行き先は七丈小屋まで。と決めて、それでもフル装備。
衣類も暑い場合と寒い場合と ありとあらゆる想定をして。

今回予報は一週間前からその二日間だけ雨マーク。で、近づくにつれて前線通過の完全にびしょびしょに濡れる前提も必要になってきた!
でも必要最低限の『もしも』で重量もおさえたい。七丈小屋までとはいえ標高差1600m、距離約9㎞ありますからね。
(ちなみに黒戸尾根ルート甲斐駒ヶ岳頂上までの標高差は2200m、距離約11㎞。日本三大急登でございます。 ひとことメモでした)

私にとっての黒戸尾根の魅力は植生です。
生活圏の登山口から歩みを進めるほどに植物が住み分けている。もーーそれを確認するだけで大コーフン!

今回は『初』探し!(笑)
『初ラン』
『初笹』
『初高山落葉樹』
『初高山針葉樹』
堪能してきました!

が......

それが今回の『死なない程度の失敗』にも繋がっちゃったんですけどね。それは後述。

さて、テレビでは 種子島トレッキング客孤立救助を大々的に報道。その大雨の前線が関東甲信にもかかると警戒を促す放送。
それを見て夫は「大丈夫なのか?やめたほうがいいと思うがな」と、イエローカード
けれど天気図や気象予報士の解説を聞く限りでは13時には前線通過済み、と みた。

ってことは、洗われた空気で素晴らしい景色が期待できるじゃん!
絶景は荒天の直前直後。雲の作り出す芸術が目に浮かび また大コーフン

なんとか夫をやんわりと説明し、それでも自分にも
(1) 登山道が川のようになって流水があったら引き返す
(2) 刃渡り時点で降雨なら 引き返す

と肝に命じ当日を迎えました。

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(こんな尾白川、見たことない!)

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(ちなみに翌日)

歩き始めもいつもより遅い9時頃とし、出発しました。前半5㎞の樹林帯は傘をさしていたので、レインウエアもほとんど濡らさず行けました。

雨に濡れて苔が美しくて写真撮りまくり!
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それが結果的には『死なない程度の失敗』になってしまったのです。

笹ノ平あたりでほぼ止み 枝の滴を避けるため傘はさしたままで通過。
笹ノ平の看板には『1時間30分』とあるところが2時間20分くらいかけてて 計算していた通過時間は 大幅に超えていて(ヤバイかも...💧)

じゃあ とペースを上げようとするととたんにまたあの『魔の光城山状態』。
心拍が収まらない、そのうち吸気が入ってこないような苦しさがとれないので それまでのペースを上げられない。
足などの痛みや疲れは感じないにも関わらず...です。

そうこうしているうちに刃渡り到着。
そこで七丈小屋におそるおそる電話して 到着が遅くなっても行っても可能か、おそるおそる聞いてみました。

ここで頭ごなしに怒られてたら しょぼんと引き返してましたけど、
「日も長くなったしお気をつけて。」

ああ寛大なお心遣い、ありがとうございます!これはなおさらこれ以上迷惑はかけられないじゃん。
天候は雨も上がり無風快晴。
電話後は 写真撮るのもやめ(あ、( ̄▽ ̄;)、五合目で一枚撮ってしまいました...) ヘルメットにライト装着。そしたらエンジンかかりました! が...💧
小屋まであと100m、もう核心部はないのにエンスト。。。ゼェゼェヒューヒュー...

七丈小屋、6時到着。本当すみませんでした。OKしてくれて、待っててくれてありがとう~!!

『死なない程度の失敗』
その他にもオンパレードでした。

ストックのキャップしたまま雪氷面刺したらツルッ!重量かけてなくてセーフ💦

あとは休憩の取り方にも課題があったんじゃないかな~リカバーのチャンスがあったかなかったか...ここは再検証です。

小屋には先行の3人さんと小屋番さん二人、
「山の世界も狭いからね~」なんて言いながら、面識もないのにいきなり「丸岡さんですよね?」と声かけて 怖がられてしまいました💦
そりゃ恐いわよねえ(笑)
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出来上がってきたヅメさんの 面白いこと面白いこと!(笑)

いつも小屋では夕食後消灯までの時間が手持ちぶさただったのに、今回はあっという間でした。

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翌朝、期待通りの雲海。

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実は私、七丈小屋4回目なんです。
なので今まで7回通過してきた 岩にステップ刻んである部分、すくんでしまって足が下ろせなくなって、しばらく立ち尽くしてしまったんです。

恐怖感が全ての経験技術をワヤにしてしまう、そして恐怖感が体を硬直させ 判断を狂わせる、、、
そんな『死なない程度の失敗』もしました。

少し深呼吸したり、考えをまとめたところ、利き脚に変えたところで下りられました。
本来は両足が軸足になり得ないとダメですよね。これも下山後の課題と言うことで。

こんな状態にたっぷり時間をとれる、リカバリーの過程を自分で見つけだす、ソロならではです。

他にもバランス崩してとっさにロープを握ったとか。そこは仮に落ちてもテラス部分で尻餅程度でしたけど。それも下り方に問題はなかったか…『死なない程度の失敗』。

下山は5月の新緑の芽吹きに老眼ヒーリング(笑)
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(私が名づけた『オームの化石3匹分』)

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ただ、硬い冬靴の中で足が動き あと数キロの時点で爪が痛くて何度も立ち止まってしまいました。
これは昨シーズン薄手のインナーソックスで解決済み!だったのに、あのソックスが見あたらなくて、シーズンまたいだらあの痛みをすっかり忘れてて💦
それも『死なない程度の失敗』です。

本当に良い勉強させてもらえました!
黒戸尾根さん、
関わってくれた皆さん、
本当にありがとうございました!!
ペコリ_(..)_

ガーデンは人生の縮図だった!

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(5月の木陰で 美味しいコーヒーを味わうために。。。)


ここ何年来、庭は特に変えることなく月日がたっていた。

一時は園芸店のガーデニング講座を受けたりしていた。
毎月鉢が増えていくし、猫の額庭には置き場がなくなってきたのもあり、
ひととおりの植物にも接したし、
熱中していたからかスタッフとは打ち解けたのに受講生の仲良しも出来ず、きりのよい年度変わりでやめて数年たつ。

屋根を作った場所があまり生かされてなく そこに自転車を入れてしまえば良いかも...と浮かぶとその実物が見たくてしょうがなくなる。さっそく取りかかる。

こういうときの速効性、エネルギー発想のフル回転は、我ながらビックリする。
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ここに住み始めて7年ほどだが、積み重なった枯れ葉などを片づけていると 今までの履歴が次々と表れる。
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振興住宅地で、どの家も同じ仕様の同じような角い敷地で、セールスマンは充分な間隔を空けている...と誇らしげに語っていたが、
家からは南向きの庭でも 総二階建の隣家で 庭の仕様はシェードガーデン。

一日中日光浴が必要な植物はムリ。
地植えにしても なかなか根づかず、ヘンリーヅタは5代目でようやく伸びてきた。

良いこともあった。

その前の賃貸家屋は日当たりがよく 良すぎて、生長が暴走ぎみで 手に負えなかった。

バラも何種類か育てたが、生長がゆっくりのもののほうが私に向いている。
あたらしいものはだいたい四季咲きだけど、オールドローズの一季咲きが一株あるが、その方が潔くて好きだったりする。

新しい品種で、病気に強い というようなものは、常にわき芽を欠かないと、なにがなんだかわからなくなる。

植物で地面を覆えなかったので、敷石やグラウンドカバーに凝っていた時期もあった。

クルミのグラウンドカバーは、一年くらいはよかったが、黒く変色して全く映えない。今回 手当たり次第に処分した。

水平を取らずに敷石で覆ったので、いまだにバタバタと波うっている。よく見ると、メーカーが植えたカツラの木の根っこが ごく浅い柔らかい土を求めて広がっていた。

もう一ヶ所、手つかずになっている場所も今回分け入ってみる。
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自転車置き場を作ったことであぶれたステンドグラスを置くことにした。
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隣家の簡易物置がまる見えで気になっていたので、それをやんわり目隠しすることにした。

破壊を繰り返し、伸びすぎ感のあるヘンリーヅタとハニーサックルをバッサバッサと剪定。物置に絡みついたツタはお気に入りなのでちょん切ってしまわないように気をつけて。
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(狭いながらも 広々感出てきた)


『これはここにあるもの』と、決めつけず、いったん外してみることで新しい表情が出てくる。
犬の侵入防止の柵が、どうも遮断してしまっているので 取ってみた。
その柵の行き場を長いこと迷ったが、車の後方に置くことができ、粗大ゴミを出す煩わしさを回避できた。

ドライバーを出しついでに壊れたままだった不凍栓カバーとその上の擬似屋根も取りつけた。
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私は必要な分だけ計画的に購入する緻密さ 計画性がない。
だから裏方スペースがないと ガーデニングもリノベーションも成立しない。
長尺ものは仕方ないので買うが、今回は以前に計算間違いして余ったものを使った。

今回なんにも購入しなかった。リサイクルガーデンですね。

今回も、また使えそうな材は裏に保管しておく。

あ~5月の木陰で飲む美味しいコーヒーが 楽しみだ!

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スポーツのチカラ

薫風5月を味わうべく 午前の用を済ませて光城山へ向かった。
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考えたら4月にみんなで登って以来 来てないのである。。。
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先週GYMZEROで受けた体組成計の 原トレーナーのアドバイスで、登り慣れたはずの光城山で過呼吸のようになってしまったことを報告すると、「心肺機能はすぐ低下するんですよ」
とのこと。

きっとその落ち方も 50代であれば加速度的なはず...💧
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そんな焦りのような諦めのような心持ちで ひと気のない登山道を歩いていたからか、
不意に思い出したことがある。




病院ボランティアに通っていた時期があった。


木曜日は心臓血管外科病棟のレントゲン搬送日だった。患者さんの車イスをレントゲン室まで押していくのだ。
だいたいは高齢の患者さんなのだが、

ある時担当した患者さんは、20代後半の長身な男性だった。

八階から一階までエレベーターを使って行くので 自然と話をして、
その男性患者さんは 陸上をしているとのことだった。

年齢的に学生ではないだろうから どういう状況で競技に関わっているのか聞かなかったのだけど心臓の手術を受けたことで、肩を落として「これでもう(陸上は)出来ないなあ」とのつぶやきに、私は言葉をかけることが出来なかった。

その頃は、
松本がこんなにアマチュアスポーツがあるところだなんて、
30代40代の、仕事も家庭も持った上で 真剣にスポーツに取り組む人が多くいることなど全く知らなかったし、
自分も全く何もしていない ただの主婦だった。

もし、こんな松本の一面を知っていたら、あの患者さんに希望を持てるような、次の生き方を模索出来るヒントになるような言葉が かけられたかもしれないのに。。。



けれど思う。人は倒れたままでは居られない。


趣味にしても専門知識にしても断片的な経験・知識しかなかった私が、登山ですべてのピースがピッタリと合うような 予想不能な人生を歩んでいるように、
きっと彼も 心臓の治癒を経て 歩き出しているように…と、

そう願う。